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AUTO GP、来季王者にF1テストの機会を提供。年間予算も大幅削減で若手参戦を促す

2014年11月08日 13:10  AUTOSPORT web

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ヨーロッパで開催されているAUTO GP
ヨーロッパで開催されているAUTO GPは2015年の開催コースを発表するとともに、40万ユーロ(約5600万円)に抑えた年間予算、チャンピオンドライバーにF1のテスト機会が与えられること等の新機軸を明らかにした。

 AUTO GPは2010年に、それまで開催されていた国別対抗戦A1グランプリの車両を活用して始まったレース。ロマン・グロージャンが初代のチャンピオンで、2014年シーズンは佐藤公哉がチャンピオンを獲得。道見ショーン真也が今季最終戦で優勝を飾るなど、日本人ドライバーも活躍しているレースだ。

 エンツォ・コローニ率いるプロモーターは、来季のAUTO GPのラウンド数を現在の8戦から7戦にするとともに1.5秒程度のパフォーマンスアップ、同時に予算の削減を行い、平均年間予算を40万ユーロに抑える考えを明らかにした。

 また、シリーズは2015年もWTCC世界ツーリングカー選手権のオフィシャルサポートレースとして開催することを明らかにしている。さらに、15年のチャンピオンにはF1テストの機会がAUTO GPにより与えられるという。

「我々はクルマのパフォーマンスを上げるとともに、ベストなチョイスになるように努力している。また、(WTCCを運営する)ユーロスポーツとの関係を強化しメディア露出を増やし、バジェットを最適化したい」とコローニは語る。

「これらの特徴のすべては、F1にステップアップしたい若手ドライバーが活用することができる。そのプログラムを支えるために、過去4年間のベストなドライバー、エンジニアによりバリデートしたシミュレーターを、我々のヘッドクオーターに用意した」

「AUTO GPに参戦するドライバーがF1に向けていい準備ができるよう、すべてのチーム、ドライバーがこのシミュレーターを使用することができる」

 AUTO GPが明らかにした2015年の開催コースには日付が記載されていないが、メインレースとなるWTCCも日程が確定していないためと推測される。そんな中、ニュルブルクリンクでのレースは9月に開催されるブランパンGTのサポートになるのではないかと推測されている。