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財政難のマルシャがF1撤退。200名のスタッフは解雇

2014年11月08日 09:20  AUTOSPORT web

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マルシャF1チーム
マルシャのF1復帰の望みは無情にも打ち砕かれ、チームの短い歴史に終止符が打たれることになった。

 先月27日、マルシャF1チームをエントリーするマノー・グランプリ・レーシングに会社再建手続が適用され、FRPアドバイザリーLLPがチームの管財人に指名された。

 彼らは、チームの新たな買い手を見つけようと買収に関心を持つ人々と交渉し、一時は鉄鋼業で財を成すイギリス系インド人の兄弟がチーム獲得に強い関心を示し、「契約にかなり近づいている」と兄弟のひとりがコメントしたとも報じられたが、最終的に合意には至らなかった。

 FRPアドバイザリーLLPは7日、マルシャチームが取引を停止し、200名のスタッフを解雇したことを明らかにした。

 共同管財人のジェフ・ローリーは次のようにコメントしている。
「イギリスおよび世界のモータースポーツ界でこうした大きな支持を得る企業が取引を停止し、閉鎖を余儀なくされたことは非常に残念であることは言うまでもない」
「チームが比較的短い期間の活動で大きな進歩を遂げる一方、F1チームを運営するには継続的な投資が必要である」
「グループは慢性的な資金不足の結果、先月、管理下に置かれた。この管理プロセスは、非常に限られた時間の中で会社が長期的に生き残るための解決策を保証するための猶予を与えた」

「だが悲しいことに、ビジネスを今の状態で継続できる解決策は何も得られなかった」
「この難しいプロセスの間における、すべてのスタッフのサポートに感謝を申し上げる」

「チームは、2014年選手権の残る2戦、サンパウロとアブダビには参加しない」

 マルシャは、5日にFIAが発表した2015年の暫定エントリーリストに『マノーF1チーム』の名称でエントリーしたが、そのわずか2日後にチームは終焉。モナコでの2ポイントは幻となり、2010年から続いたヴァージン/マルシャの歴史も5年目にして終わりを迎えることになった。