ケータハムF1チームは、アブダビGPへの出走を果たすため、#RefuelCaterhamF1プロジェクトを発足させた。
この企画は、クラウドキューブのサービスを使い、広く一般からスポンサーを募るというもの。ファンは1ポンド(約180円)から、チームへの支援を申し出ることができる。1ポンドの支援の場合は、単純な募金という形になるが、受けられる対価によって、その支援額が決められており、クラウドキューブのwebサイトでは、その支援メニューが細かく紹介されている。
たとえば40ポンド(約7200円)を支払えば、特性のベースボールキャップがプレゼントされる。1000ポンド(約18万円)払えば、支援者の名前がアブダビGPでF1マシンに掲げられる。また、5500ポンド(約99万円)で2012年のマシンのノーズコーンを受け取ることができ、最高額の45000ポンド(約810万円)でアブダビGPでホスピタリティエリアに入り、週末を楽しむことができる……といった具合だ。
目標額は235万ポンド(約4億2300万円)で、現時点(日本時間の11月8日2時時点)では約12万ポンド(約2160万円)の支援が集まっている。この企画は11月14日(金)まで行われる予定で、この期日までに目標金額に届かなかった場合、ケータハムF1はアブダビGPへの出走を断念することになる。その際、それまでに集まった支援金は、全額返金されることになる。
ケータハムF1チームの管財人であり、臨時のチーム代表を務めるフィンバー・オコンネルは、今回の企画について、次のように語っている。
「我々はアブダビでレースをするため、懸命に働いています。それは、新たなオーナーの下で、永続的にレースをできるようにするためのステップに他なりません」
「アブダビGPに出走するのに最も可能性のある方法として、我々はクラウドファンディングの利用を決めました。この1週間で、できるだけ多くのスポンサーと、多くのファンを獲得し、復帰に向けて皆さんと協力していきたいと思っています」
「このチームは、将来残るに値する存在です。そして、多くのファンがいると私は期待しています。私は、この#RefuelCaterhamF1プロジェクトより良い、チームへの支援を募る方法を、思いつくことができませんでした」
「このプロジェクトを実施するために、我々はクラウドキューブと組んで、チームを組織しました。クラウドキューブは2011年以降、150以上の組織のために、4500万ポンドを集めてきました」
「来週の金曜日までに目標金額に達しなかった場合、それまでに支援を申し出ていただいた方々には、支援金を返金致します。しかし、我々はチームの将来に大きな期待を抱いています。そして、財政面で心配の無い、新たなオーナーの下で再びレースをできると確信しています」
また、クラウドキューブのCEO、ダレン・ウェストレイクも「クラウドキューブがケータハムF1チームの再生に協力できるのは、非常に素晴らしいことです。この企画は、モータースポーツファンが、直接的に彼らの愛する対象を支援できるという、非常にユニークな機会です。そして、チームがグリッドに復帰するための後押しをすることができます。場合によっては、F1マシンに名前を入れることもできるんですよ!」
期限として定められた11月14日までにケータハムF1チームは235万ポンドの支援を集め、アブダビGPのグリッドに復帰することができるのだろうか?