2014年F1第18戦ブラジルGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。
現地時間午後2時(日本時間25時)から行われた2回目のフリー走行は、セッション開始前から強い日差しが照りつけ、気温は29度を記録。路面温度も朝のFP1から一気に30度以上も上昇し、一時は57度を記録するなど非常に熱いコンディションとなった。
午前中にダニエル・ジュンカデラがクラッシュを喫したフォース・インディアは大掛かりなマシン修復を強いられたため、予防措置も兼ねて早々にセルジオ・ペレスの出走を断念。マックス・フェルスタッペンからステアリングを引き継いだトロロッソのジャン-エリック・ベルニュも、開始15分過ぎに無情にもマシンがストップし、赤旗中断のなかコースを後にすることとなった。
そうしたなか、序盤はルイス・ハミルトンも「ドライブするのが難しい」と無線で漏らしたように高い路面温度の影響もあって、トップタイムは1分13秒台前半に留まった。しかし、各車がソフトタイヤに履き替えた後半は、メルセデス勢が1分12秒台前半に突入。ここで1分12秒123をマークしたロズベルグがFP2のトップにつけた。
一方、チームメイトのハミルトンもセクタータイムではロズベルグを上回るタイムをマーク。一周をまとめる前にピットに戻ったため、最終的には2番手で終えたが、こちらもロズベルグに負けず劣らず、順調な仕上がりを見せている。
セッション後半は、各車がいつも通り決勝を見据えたロングランのプログラムに取り組んだが、残り25分を切るタイミングでフェルナンド・アロンソのF14 Tが突如、白煙を上げてストップ。直後にエキゾーストから炎があがったため、アロンソ自らが消火する事態となり、セッションは再び赤旗中断。さらに再開直後には、ザウバーのエステバン・グティエレスもストップして再度赤旗が出るなど、各車後半のプログラムは2度の中断に阻まれている。
ただフェラーリは、もう一台を駆るキミ・ライコネンが終始好調な走りを見せ、レッドブルのダニエル・リカルドを抑えて初日の3番手を獲得。5、6番手にバルテッリ・ボッタスとフェリペ・マッサのウイリアムズ勢が続き、ダニール・クビアトがアロンソに次ぐ8番手タイムをマーク。さらにセバスチャン・ベッテル、ケビン・マグヌッセンという顔ぶれがトップ10に並んだ。
マシントラブルでFP1を走れなかったジェンソン・バトンも16番手とタイムこそ奮わなかったものの、トータル31周を走行し、明日以降の挽回に弾みをつけている。