2014年F1第18戦ブラジルGPは7日(現地時間)、サンパウロにあるインテルラゴス・サーキットで幕を開け、午前10時から行われたフリー走行1回目はメルセデスAMGのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。
オースティンとの連戦となるインテルラゴス初日の天候は曇り。午前10時のFP1開始時の気温は19度、路面温度は28度。湿度は90パーセントと高いものの、90分のフリープラクティスは終始ドライコンディションで行われた。
今年のインテルラゴスは路面の再舗装が行われたため、タイヤサプライヤーのピレリは当初予定していたミディアムとハードに代えて、ソフト&ミディアムのコンパウンドを持ちこんだ。
FP1では、ウイリアムズがバルテッリ・ボッタスに代えて、先日来季のザウバーデビューが決まったリザーブドライバーのフェリペ・ナスールを起用。トロロッソも先週に続いてマックス・フェルスタッペンがジャン-エリック・ベルニュのSTR9をドライブ。さらに、フォース・インディアは今回7グリッドの降格が決まっているセルジオ・ペレスに代わって、ダニエル・ジュンカデラがVJM07のステアリングを握った。
セッションがスタートすると、各車とも序盤はスリッピーでローグリップの路面に苦戦。ターン6からはじまる低速セクションのセクター2では、多くのドライバーがタイヤをロックしコースオフするなど、90分を通じて路面と格闘しながらの走行が続いた。
そのなか、タイムシートの上位につけたのは最終戦でのタイトル決着を控えるメルセデスの2台。互いにトップタイムを更新していったルイス・ハミルトンとロズベルグは、セッション後半に1分12秒764をマークしたロズベルグがまずはFP1のトップを奪うかたちとなった。
3番手は、最多の39周を走行したトロロッソのダニール・クビアトで、フェラーリのフェルナンド・アロンソが4番手。母国グランプリのフェリペ・マッサが5番手で続き、トロロッソのもう一台を駆るフェルスタッペンが6番手。さらに前戦アメリカで今季初入賞を果たしたロータスのパストール・マルドナドも7番手と好調な滑り出しを見せた。
一方、ペレスのマシンをドライブしたジュンカデラは、残り30分のタイミングでクラッシュ。ターン7立ち上がりの縁石に乗って挙動を乱したジュンカデラのVJM07は必死のブレーキも間に合わず、そのままタイヤバリアに突っ込んでフロントセクションを破損。セッションも一時赤旗中断となった。
また、マクラーレンのジェンソン・バトンは開始直後のインスタレーションラップで電気系のトラブルに見舞われピットロードでストップ。その後、ガレージでERSの交換が行われたが、バトンが再びマシンに乗り込めたのは残り2分というタイミング。チームはなんとかバトンをコースに送り出そうとしたが間に合わず。ザウバーのエステバン・グティエレスもパワーユニットの電気系統にトラブルが見つかり、トータル6周しか走れなかった。