WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに参戦するG-ドライブ・レーシング代表のフィリップ・デュマは、来季のWECに向けG-ドライブが通年で2台体制で参戦する可能性を示した。
今季からフランスのOAKレーシングがオペレートしているG-ドライブ・レーシングは、ル・マン24時間ではモーガン・ニッサンの26号車を加え2台体制となったが、今季のWECの他ラウンドにはロマン・ルシノフ/オリビエ・プラ/ジュリアン・カナルのトリオで1台体制で参戦していた。
そんな中、来季に向けてチーム代表を務めるフィリップ・デュマは、OAKレーシングのグループ会社であるオンローク・オートモーティブが製作するリジェJS-P2をもう一台加え、2台体制で8戦全戦に参戦するために活動していると明らかにした。
「我々はいま、2台体制実現に向けてハードワークをしているところだ。今はたしかに計画段階だがね」とデュマは語る。
ロシアの石油企業であるガスプロムのブランド、G-ドライブの名を持ち込んだルシノフは、「たしかに今、そのプロジェクトに取り組んでいる」と付け加えた。「ただ、たくさんの要素が同時に成功することが必要だよ」
デュマはまた、現在使用し、LMP2クラスでのベンチマークとも言えるニッサンVK45DEエンジンについて、他のエンジンにスイッチする可能性も検討していると明らかにした。
「我々はより良いパッケージになり得る、異なるエンジンを探しているんだ」とデュマ。
今季、WECのLMP2クラスは大幅に台数が減りシーズンエントリーは4台に留まっているが、WECのCEOを務めるジェラール・ヌーブは来季は台数が増加するだろうと予測している。
「8台が合理的な数字だろう。そして、私はそれが達成できるだろうと思っている」