WTCC世界ツーリングカー選手権に参戦するカンポス・レーシングは、WTCC最終戦マカオでドゥサン・ボルコビッチに代わり、ペペ・オリオラを起用すると明らかにした。
ボルコビッチは10月26日に開催された鈴鹿ラウンドで、シボレーRMLクルーズTC1を駆りレース2で2位表彰台を獲得。セルビア人として初めて世界選手権の表彰台を獲得し、母国に戻りベオグラード空港で熱烈な歓迎を受けた。
しかし、ボルコビッチは10月に北京のゴールデンポート・サーキットで開催されたレースの際にレネ・ミュニッヒ(シボレー)とクラッシュしており、この際に手を負傷。状態が悪化しているという理由で、マカオを欠場することになった。
「ケガに対処するための十分な時間がなかったんだ。そうこうするうちに、日本でかなり状態が悪化してしまった」とボルコビッチ。
「鈴鹿でのレースの後すごく手が腫れてしまい、痛みが出てきたんだよ。これ以上ケガをひどくしないためにも医者とチームに相談した結果、マカオを欠場することにしたんだ。今回は特に、日本で2位表彰台を獲得した後の決断だったからすごく難しかった。だけど、ベストな判断だったと思うよ」
ボルコビッチの代役を務めることになったオリオラは、昨年のマラケシュ戦でWTCC最年少優勝を飾ったスペイン人ドライバー。今季はシートに恵まれていなかったが、最終戦マカオには当初、TC2のセアト・レオンWTCCで出場予定だったが、TC1のクルーズをドライブする機会を得ることになった。
「すごくモチベーションが高まっているよ」とオリオラ。
「今年ずっと戦っていたドライバーたちとは同じ条件とは言えないけど、僕のゴールはいつでもいい結果を残すことだ。この機会を提供してくれたカンポス・レーシングに感謝するとともに、一緒にベストを尽くしたい」