西尾佳織演出の舞台『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』が、11月13日から東京・浅草のアサヒ・アートスクエアで上演される。
2007年に劇団・鳥公園を結成して以降、全作品の脚本と演出を手掛け、戯曲『カンロ』が『第58回岸田國士戯曲賞』の最終候補作品に選出された西尾佳織。7月には、実話をもとにした同性婚がテーマのアメリカの裁判劇『8 -エイト-』のリーディング公演を行った。
『透明な隣人 ~8 -エイト-によせて~』は、『8 -エイト-』の設定を日本に置き換えて西尾が書き下ろした新作戯曲。セクシュアリティーを隠して生きざるを得ない無言の圧力の存在や、そのことにマジョリティーが無自覚であるという日本社会における問題意識を背景に、同性婚を主題にした物語を「これから起こるかもしれない」話として描くという。
なお、同作は11月30日まで開催されている舞台芸術の祭典『フェスティバル/トーキョー14』の一環で上演。また、11月14日15:00の回終了後に西尾と一橋大学教授で精神科医の宮地尚子のトーク、11月15日19:00の回終了後に西尾と佐々木俊尚のトークがそれぞれ行われる。