2014年ブラジルGP木曜 エイドリアン・スーティル(ザウバー) エイドリアン・スーティルは、ザウバーとは来季契約を結んでいると示唆し、チームが他のふたりのドライバーを発表したことに驚きを示した。
スーティルは今年ザウバーに加入する際に複数年契約(おそらく2年契約)を結んだものと考えられている。しかしザウバーはアメリカGPの週末にマーカス・エリクソンとの来季契約を発表、ブラジルGP直前にはフェリペ・ナスールを彼のチームメイトに起用することを明らかにした。
木曜、ブラジルにおいてスーティルはチームの行動に対して驚きを示し、状況を明らかにするために話し合いをする必要があると語った。
「話し合わなければならないことがあるのは間違いない」とスーティル。
「彼らはふたりのドライバーを発表した。でもだからといって彼らが走るとは限らない。チームが彼らを走らせるとは限らない」
「だから先週から今週にかけて状況に大きな違いはないんだ」
「ただの発表にすぎない。僕としては状況を整理するために話し合う必要がある」
FOX SPORTSによると、エリクソンとナスールが持ち込むスポンサーマネーはスーティルに支払う違約金を上回るものだという。チームはスーティルと交渉を行い、問題を解決しなければならない立場にあるが、ナスールのスポンサー、ブラジル銀行からブラジルGP前に発表を行うよう強く要求されたのではないかとFOX SPORTSは推測している。
Sky Sportsの報道では、スーティルは訴訟を起こすことをほのめかしているということで、一方ザウバーはテスト&リザーブドライバーのギド・バン・デル・ガルデとも合意に達していたとも報じられている。
しかしチームプリンシパルのモニシャ・カルテンボーンは、エリクソンとナスールを来年走らせることは確定していると断言した。
「私たちはふたりのドライバーを発表しました。そして来年は(1チーム3台体制でなく)2台で競うことになっていると理解しています」
「すでにドライバーは発表しています。その他の問題はチーム内部で話し合うべきものです」
「私は自分の立場をはっきり理解していますし、自分のしていることを分かっています」
「なぜ彼(スーティル)がそういうことを言ったのか分かりません。彼自身に聞いてみるしかないでしょうね。私の考えは彼に直接話します」