スーパーGTをプロモートするGTアソシエイションは、スーパーGT第8戦もてぎの決勝日にあたる11月16日(日)に記者会見を行い、GT300クラスで使用されるFIA-GT3車両の性能調整(BoP)について契約を行うと発表した。
近年、スーパーGT300クラスは世界中でカスタマー向けに幅広く活用されているFIA-GT3規定車両と、スーパーGT独自で改造範囲が大きいJAF-GT300車両の“二本柱”となっており、GT3、JAFの間で性能調整が行われている。
一方で、GT3カーの中でも性能を均衡化させる性能調整が適用されているが、原則としてGT3はヨーロッパで活用されている性能調整テーブルをそのままの形で使用しており、14年からはよりエントラントが多いブランパンGTシリーズで使用されている、SRO BoPがGT300クラスでも使用されていた。
このSRO BoPは、サーキットのレイアウトごとにテーブルがあり、その開催サーキットの特性ごとに採用するテーブルを変えるという特徴がある。これをスーパーGTで適用する場合は、そのテーブルの特性を日本のサーキットに当てはめる必要があるが、GTAではSROと確認しながら作業を進めており、今後BoPだけでなくさまざまな分野で連携を進めたいとGTAの坂東正明代表は8月の時点で語っていた。
今回、この性能調整についてGTAとSROが合意に至り、スーパーGTの今季最終戦となるツインリンクもてぎの決勝日に、発表会が行われることになった。この発表会にはSROモータースポーツ・グループの代表で、BPR-GTやFIA-GTなどを運営してきたステファン・ラテルが来日し出席するという。
ラテルはヨーロッパのGTレース界では非常に大きな影響力をもつ人物。また、GT3カーによる“ワールドカップ”創設にも意欲をみせていると言われている。契約の内容とともに、スーパーGTの雰囲気をラテルがどう感じるのかも気になるところだ。