13年間に渡りWRCのトップレベルで活躍を続けてきたミッコ・ヒルボネンが、今季限りでWRCから引退することを発表した。来週に開催される今季最終戦、ラリーGBが最後のWRC戦となる。
2002年にWRCデビューを果たしたヒルボネンは、その後162戦に参戦。その間、15勝、ポディウムフィニッシュ68回を数えたヒルボネンは、ドライバーズ選手権で4度に渡り2位につけたが、タイトルを獲得することはできなかった。それでも、WRCキャリアを満喫したと語る。
「この13年間に、信じられないような思い出がたくさんできたよ!」とヒルボネン。「子どもの頃からの夢を叶えるチャンスもあった。世界を駆け回り、素晴らしい人々に出会い、どのラリーも大好きだった。最高のドライバーたちとのバトルもね。勝ったことも負けたこともあるけど、間違いなく言えるのは、この思い出はいつまでも笑顔と共に振り返ることができるってことだ」
今後に関しては、レースへの意欲も明かしているヒルボネン。
「モータースポーツを愛する誰もがそうであるように、僕もラリーだけが好きなわけじゃないんだ! 他のレースのこともいつも気にかけていたよ。でも、近い将来、何か新しいことに挑むチャンスがあるとすれば、楽しむためのものだ。まずは少し落ち着いてから、ゆっくり可能性を考えたいね」
「これまでお世話になったすべての人々に感謝している。家族、友人、コ・ドライバーのヤルモ、スポンサーのみなさん、チームのみんな。そしてもちろん、僕のファンのみなさん。好調な時も不調な時も、変わらずにいつも支えてくれた。みんなに心から感謝しているよ」