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11月12日のSRS-Fスカラシップ選考会に金石勝英、河野駿佑ら4人が挑む

2014年11月06日 18:10  AUTOSPORT web

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今季のSRS-Fスカラシップ選考会に臨む金石、河野、石坂、上村
佐藤琢磨や松田次生、金石年弘、また伊沢拓也や山本尚貴など、国内外で活躍する多くのトップドライバーを輩出したレーシングスクール、SRS-F(鈴鹿サーキットレーシングスクール フォーミュラ)。その現在の受講生4名による『SRS-Fスカラシップ選考会』が11月12日に開催される。

 中嶋悟校長の下、多くのベテランレーシングドライバーが講師を務めるSRS-Fは、これまで数多くのトップドライバーを輩出してきた国内トップクラスのレーシングスクールのひとつ。また、このスクールで魅力なのは、スカラシップを獲得すると上位カテゴリー(今季で言えばF4等)に参戦することが可能になる。

 今季、SRS-F受講生たちは体験スクールやスキルアップに最適なカリキュラムが組まれたベーシックプログラムを経て、SRS-Fアドバンスに入校。そこからさらに選抜された4名の候補生が、9月9日から行われたSRS-Fスカラシップ選考会に参加している。

 その最終日となるのが11月12日。ここで走行した後、中嶋校長や講師の出席のもと行われる選考会を経て、2014年度のスカラシップ獲得者が決定される。なお、スカラシップ獲得者はホンダのドライバー育成プログラム『ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)』の一員として2015年を戦う。

 そんなSRS-Fスカラシップ選考会の今年の参加者は、非常に興味深いメンバーだ。まず、18歳の金石勝英は、その名が示すとおり国内トップカテゴリーで活躍するREAL RACINGの金石勝智代表の長男。いわばサラブレッドと言える。SRS-K出身で、2012~13年は全日本カートのKF1クラスに参戦した。

 また、19歳の河野駿佑はスーパーGT300クラスのGOODSMILE RACING with TeamUKYOのファンにとってはすっかりお馴染みの存在。メンテナンスを担当するRSファインの河野高男チーフエンジニアの息子で、チームでも活動。“シュン君”の愛称でファンにも人気だ。今季は鈴鹿クラブマンレースS-FJクラス王座を獲得した。

 19歳の石坂瑞基は、慶応大学在学中の現役大学生。2012年にスーパーFJ岡山シリーズにスポット 参戦し優勝。昨年の鈴鹿クラブマンレースS-FJクラスでチャンピオンを獲得した経歴の持ち主だ。

 また、19歳の上村優太は中学時代までは陸上競技の選手で、県大会でも200mベスト10入りする実力者だったが、高校2年時に怪我のためモータースポーツに集中することに。松田次生のような経歴の持ち主と言える。2013年に鈴鹿選手権CELL OPENクラスでシリーズチャンピオンを獲得した。

 12日の最終日は、練習走行、計測走行を経て、17周ずつのレースが行われる。走行は4人のほか、今季F4に参戦している石川京侍、坂口夏月、福住仁嶺、大津弘樹という4人が参加。また、今季の全日本F3王者である松下信治、HFDP RACINGのチームメイトである高橋翼のふたりが講師としてともに走行する予定だ。

 来季に向けHFDPのスカラシップを誰が獲得するのか、注目の選考会最終走行と言えるだろう。