WEC世界耐久選手権のLMP1-Hクラスに参戦しているポルシェは、来季に向けてジェンソン・バトンと接触しているのではないかという噂を否定している。
現在はマクラーレンからF1に参戦しているバトンだが、2015年シーズンはポルシェでWECのプログラムを戦うのではないかとの噂が囁かれていた。ただ、ポルシェLMP1プロジェクトを率いるフランツ・エンジンガーは、バトンやそのマネジメント陣からの接触はないのだと語っている。
バトンは、2000年にBMWエンジンを搭載したウイリアムズからF1デビューを果たし、エンジンガー自身はその時代のバトンと交流があったということだが、来季に関するコンタクトは取っていないのだという。
「私はBMW時代のジェンソンを知っているし、彼はいいやつだ。ただ、現在のところ接触はしていない」とエンジンガー。彼は、ポルシェのLMP1チームは来季も現在のドライバーラインナップを継続する予定であり、すでにその契約も結んでいるのだと明かした。
「我々は6名のドライバー、そしてチーム内の雰囲気に満足している。だから、すでに彼らと来季の契約を交わしているんだ」
またエンジンガーは、ポルシェが来季のル・マンに3台目のマシンを投入することを決定した場合も、ドライバーはポルシェGTチームの中から決めるだろうと語っている。実際、ポルシェのGTプログラムで活躍するフレデリック・マコウィッキら5名は、919ハイブリッドのテストを行っている。
「今後数週間で(ル・マンでの)3台目のマシンについて決定を下すはずだが、その出発点は我々のGTチームになるだろう。彼らのうち2~3名は本当に速いからね。その後、外部に関心を示すだろう」