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NASCAR:乱闘騒ぎのヘンドリックにペナルティ

2014年11月05日 23:10  AUTOSPORT web

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NASCAR第34戦テキサス レース後に勃発したジェフ・ゴードン&ブラッド・ケゼロウスキー、そしてふたりが所属するヘンドリックとペンスキーによる乱闘の様子
2日に開催されたNASCARスプリントカップ・シリーズ第34戦テキサスの決勝レース後に勃発した乱闘騒ぎを受けて、ヘンドリック・モータースポーツのクルーチーフを含む6名に罰金と保護観察処分が下された。

 このテキサス戦では、チェッカー目前のリスタートの際に、3番手のブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が2番手のジェフ・ゴードン(シボレーSS)をアウト側に押し出すような形でやや接触しながらオーバーテイク。ケゼロウスキーは最終的に3位でレースを終えた一方で、この接触で姿勢を乱してスピンを喫したゴードンは29位でのフィニッシュとなった。

 ゴードンはレース後、ピットでケゼロウスキーのマシンの真横に停車。ゴードンを擁するヘンドリックと、ケゼロウスキーが所属するペンスキーのクルー同士がすでに小競り合いを繰り広げる中、ゴードンもケゼロウスキーに詰め寄っていく。ペンスキー陣営がふたりがかりでガードを固めるも、騒ぎの後方で様子を窺っていたケビン・ハービック(シボレーSS)がケゼロウスキーを小突くと、一瞬そちらに気を取られたケゼロウスキーにゴードンが掴みかかり、そこからは両陣営が入り乱れての乱闘に発展。ゴードン、ケゼロウスキーともに顔に切り傷を負う結果となった。

 この件に関して調査を行うとしていたNASCARは4日、ヘンドリックに対する処分を発表。ゴードンのクルーチーフを務めるアラン・グスタフソンと、同じくヘンドリックでケイシー・ケインのクルーチーフを務めるケニー・フランシスには、5万ドルの罰金と6レースの保護観察処分が下されることとなった。

 また、ヘンドリックのチームクルー、ジェレミー・フラー、ドウェイン・ドーセット、ジェイソン・イングルには2万5000ドルの罰金、ディーン・モジンゴには1万ドルの罰金が科せられるとともに、4人は揃って3レースの保護観察処分を受けている。

 NASCARの競技部門チーフ、ロビン・ペンバートンは、「チェイスの最終局面を戦い続け、激しさと興奮は高まっているが、日曜日のテキサス戦後に見られて複数のクルーたちの行動は容認出来ないものだった」とこの件に関してコメント。また、チームを率いるリック・ヘンドリックも、処分に対する抗議は行わないと語った。

「チャンピオンシップを戦っていると、感情が高まってしまうんだ。それがファンを熱狂させ、みんながこのスポーツに引き込まれる。ただ、認識すべきラインがあるし、それは理解しているよ」