アウディモータースポーツ代表のDr.ウォルフガング・ウルリッヒが、2016年にF1に参戦する準備を進めているという報道を改めて否定した。
10月に英Auto Expressがアウディが2016年にF1に参戦する準備をしているようだと報じた。同誌によると、アウディと親会社フォルクスワーゲン・グループの関係者が、アウディはDTMとル・マン24時間/WECから撤退してF1に参戦する予定であると述べたという。
また、アウディがフェラーリ元チーム代表、ステファノ・ドメニカリを雇ったことから、彼を通してフェルナンド・アロンソとの契約にこぎつけるのではないかとの推測もなされていた。
アウディ・スポーツはすでにこの報道をTwitterを通して否定しているが、アウディモータースポーツのボスであるウルリッヒも改めてこの報道は事実ではないとの発言を行った。
「アウディがそういった方向に進むという決定はなされていない」とウルリッヒ。
「アウディの現在のモータースポーツプログラムはWECとDTMに基づいたものであり、来シーズンに向けて(それらの)マシン開発に取り組んでいる。その他の計画はない」
ドメニカリの雇用はF1計画のためのものではないとウルリッヒは語った。
「確かに彼はアウディに加入したが、彼の仕事についてまだ我々は明らかにしていない。彼はモータースポーツには関与しない」
将来的にF1に参戦する意志はあるかと聞かれ、2014年F1の新エンジンレギュレーションによってF1への関心が高まったという事実はないとして、「何も決定していない」と彼は繰り返した。
また、報道されたアロンソとの交渉についてもウルリッヒは否定している。
「アロンソ氏が今年のル・マンで我々のピットに来たのは事実だが、それだけのことで、一切接触はしていない」