コンバートEV 1時間ディスタンスチャレンジクラスで優勝したチーム・タイサンの916 Porsche Team TAISAN 11月3日、筑波サーキット2000で開催されたJapan EV Festival 2014で、コンバートEV 1時間ディスタンスチャレンジクラスに参戦したチーム・タイサンの916 Porsche Team TAISANが優勝を飾った。
日本EVクラスが主催するJapan EV Festivalは、今年で20回という節目の年。『Reducing CO2』を合言葉にコンバートEV 1時間ディスタンスチャレンジ、ERK(電気レーシングカート)30分ディスタンスチャレンジ、最速EVデモラン等のイベントが筑波サーキットで開催された。
スーパーGTでもおなじみの千葉泰常代表率いるチーム・タイサンはこのEVレースに積極的に参戦しているが、2008年から湘南工科大学と組み、共同製作で1976年製のポルシェ914をEVにコンバート。09年から参戦を開始し、当初の鉛バッテリー12個という状態から、試行錯誤を経てバッテリーをニッサン・リーフの倍容量となるリチウムイオン電池12.5kwh×4個=50kwhまで増量。発熱対策はタムラエジア社特製アルミ放熱板を採用し、空冷ファンも加えてコンバートEV 1時間ディスタンスチャレンジクラスに挑戦した。
このレースには13台のリチウムクラス、8台の鉛クラスと合計21台がエントリー。トヨタ東京自動車大学校など各自動車大学校、東京マツダ販売等の販売店チームなど強豪が集う戦いとなった。1時間のレースでの5回ピットイン義務を果たしたタイサンの916 Porsche Team TAISANは、終盤同じリチウムクラスのT.M.WORKSが走らせる富士山deEVワゴンRと大接戦に。ファイナルラップのヘアピンでトップに立ち、優勝を飾った。3位はチームEVあおもりのEVスーパーセブンだった。
また、ERK 30分ディスタンスチャレンジではこちらも自動車大学校のマシンが競り合う中、トヨタ東自大のTSM-ERK-A01が優勝。最速EVデモンストレーションでは、こちらもチーム・タイサンがエントリーさせたザウルス Jr.EVが1分22秒494をマークし優勝した。このザウルス Jr.EVは、1989年に女優の夏樹陽子さんがドライブしたザウルスを改造したものだ。
大盛り上がりとなったレースでの勝利にご機嫌の千葉代表は、来季も2台体制でのEVフェス参戦を宣言した。