今から6年ほど前、アーティストのMichael Grabさんは米コロラド州のボルダー川を探検していたとき、ふとしたことから川の石を積み重ねてバランスをとってみたという。
ちょっとした好奇心でやってみたこの遊びは、後にたくさんの作品を生み出し、今では彼の代表的な作品シリーズにまで成長。それがこの"GRAVITY GLUE"だ。
その名の通り、コンセプトはいたってシンプル。重力(=gravity)を接着剤(=glue)にして、つまり、石を何も使わずに積み重ね、思い思いの形を作り上げるというもの。
そうはいっても、私たちが子ども時代に川原でやったことのある遊びとは規模もレベルも違い、いったいどうやったのか不思議になってしまうものばかり。
Grabさんによると「幸運なことに」すべての石は自然の凹凸を持っているそう。その表面のデコボコによって石が直立するということだ。
簡単なものであれば3分程度でできてしまうという。
Grabさんは、石のバイブレーションに注意を払えば、小さな刻み目さえもが、重ねやすくなるように、お互いに動いてくれているよう感じる、と話している。
単純な遊びも、極めればここまでに達するとは驚かされるばかりだ。
サイトでは、ほかにも多くの写真や制作過程を収めた動画も見ることができるので、興味がある方は訪れてみて。
GRAVITY GLUE
http://www.gravityglue.com/about/
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