マツダUSAは4日、ラスベガスで開催されている北米最大のアフターマーケットショーであるSEMAショーの会場で、2016年から世界規模で新型MX-5(日本名ロードスター)によるワンメイクレース『グローバルMX-5カップ』を開催すると発表した。
1989年の登場以来、ライトウェイトオープンスポーツとして世界中で愛されてきたロードスター/MX-5は、誕生から25周年となる今年、2015年からマーケット投入予定の4代目を公開。マツダ車全体に採用されている“魂動”デザインを採用しシャープな外観となり、マツダが誇るSKYACTIVテクノロジーを採用した。
これまでもロードスター/MX-5は、世界各国でワンメイクレースやスポーツカーレースに活用されてきたが、4代目のMX-5では新たに魅力あるレースがスタートすることになった。SEMAショーで4日発表されたグローバルMX-5カップは、その名のとおり統一レギュレーションで16年から北米、ヨーロッパ、アジアで開催されるという。
具体的な世界各地での開催地やシリーズ日程などは決定次第アナウンスされることになるが、2016年のシリーズ終了後、アメリカの伝統の名コース、マツダレースウェイ・ラグナセカで世界一を決める『グローバル・シュートアウト』が行われるという。この勝者は、ユナイテッド・スポーツカーに参戦するマツダLMP2のテストドライブに招待されるという“ご褒美”つきだ。
レース開催発表にあわせ公開されたワンメイク用車両は、SKYACTIV-G 2リッターエンジンを搭載。ロールケージや牽引フックによりスパルタンな印象をもつ。またボディ下部にはフロント、サイドにスポイラーがつくが、その他は市販のイメージのままだ。詳細な仕様はまだ明らかにされていないが、今後最適なタイヤ、サスペンション、安全装備などをセレクトするための開発テストを行い、最終的なスペックは2016年仕様の受注準備が整った時点で公開される予定だ。