季節の変わり目で、体調を崩す人が出てくるころだ。すでに職場でも風邪をひいて休む人が出ていると思われるが、「今日は出社できない」と決める目安はどこにあるのだろうか。
女性向けコミュニティサイトのガールズちゃんねるには10月27日、「熱が出て会社を休んでもいい自分基準の熱は何度?」というスレッドが立てられ、100件を超えるコメントが寄せられている。
境目は「37度5分」という意見が目立つが
スレ主は、以前は勤めていた会社が休みに厳しかったため、自分で「休んでいいかな」と判断するのは38度以上とし、37度の熱でも出社していた。しかし、いまの会社が休むことに寛容なので、基準が分からなくなってしまったようだ。
コメントの中で目立つのが、「37.5度だと体がだるく動けなくなるので休みます」という意見だ。平熱より1度程度あがると、寒気や頭痛などの風邪の症状が本格的に出てきて仕事にならない、という書き込みが多い。
それでも職場で「何か言われるのではないか」と心配な人は、会社には正直に言わず、さらに1度上乗せして「38.5度ありますので」と報告して休むという。
逆に、37度ぐらいでは出社するという書き込みが少なくない。その程度の熱なら「会社に言っても笑われてしまう」「薬を持って仕事に行っちゃう」という人もいた。
ライオンが2011年に成人男女1000人を対象にした調査では、「会社の同僚や上司、部下が何℃以上の熱があったら会社を休んでも仕方がないと思うか」と聞いたところ、48.8%が「37.6~38.0度」と回答したという。
ただ、何度からが高熱かという捉え方は、人によっても同じではないため、「36.8ぐらいでもきつい」と明かす人もいる。平熱が低いと、普通の人の平熱程度でも倦怠感が出る。
平熱が36度未満という人は、医師から「平熱35度台の人が37℃越えたら高熱だよ!」と言われたという。ただ、上司や同僚にはなかなか理解されないことが多いようで、「平熱が低いと本当に損です」と書き込む人もいた。
体温測らず「熱はない!」と思い込む人も
一方で、熱を測るから高熱が発覚するのであって、1人も欠けることができない人手不足の職場では、「熱ありそうって思っても体温測らずに熱はないって思い込む!」というタフな人(?)もいた。
もちろん、熱がなくても、下痢や嘔吐、咳などの症状が強く出ていれば仕事にならない。特に高齢者に風邪をうつせない医療や介護に従事している人は、「吐き気と熱がある時は微熱でも休みます」と慎重だ。休むかどうかは仕事の進捗状況によっても変わる、という人もいる。
「その日やらなきゃいけない仕事がある日は、40℃あっても点滴打ってでも行く」
「仕事が忙しい時期なら、インフルエンザとかでない限り、熱があっても行かなきゃどうしようもない」
しかし、職場で風邪が広がって、他の人がダウンすれば、それだけ仕事が滞ることになる。病院に行かずに微熱で出社した人が、実はインフルエンザだったために感染が拡大し、職場が一時閉鎖状態になったという書き込みもあった。
ただし他人の苦痛というのは、なかなか分からないもの。「這ってでも来いとか、無理することが美徳みたいなの、バイオテロだと思う」と厳しく批判する人もいたが、あなたの職場の上司はどうだろうか?
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