ブランパン・スプリントシリーズの2014年最終戦は2日、アゼルバイジャンの首都バクーの市街地で決勝レースが行われ、セザール・ラモス/ローレンス・バンスール組1号車アウディR8 LMSウルトラが今季初のメインレース勝利を飾った。
FIA-GT1時代の昨年から、シーズンのフィナーレとしてアゼルバイジャンの首都バクー市街地で開催されている『バクー・ワールドチャレンジ』。今季はブランパン・スプリントシリーズの最終戦として、ゲスト参戦を含む30台がエントリーした。
非常にタイトなコースレイアウトで、予選からクラッシュ等も相次ぐが、そんな中でWRTのステファン・オルテリ/ステファン・リチェーリ組9号車アウディが予選レースのポールポジションを獲得。1号車アウディが2番手に続き、28号車ランボルギーニが3番手につけた。
予選レースでは、1周目からシューベルトの76号車BMW Z4 GT3がウォールに押しつけられるようにクラッシュしたため、15分に渡ってセーフティカーが導入されるなど荒れた展開になる。
ピットストップ後、レースは28号車ランボルギーニがリードする展開となるが、28号車はフロントのカウルが外れてしまう症状に見舞われ後退。1号車がリードを奪い優勝を飾り、スポット参戦したビーチディーンAMRのアストンマーチンがイギリスGTトップランナーの実力をみせ2位を得た。9号車は3位となった。
一方、タイトルがかかっていたHTPモータースポーツのマキシミリアン・ゴッツ乗り込む84号車メルセデスベンツSLS AMG GT3は、序盤の混戦の中でリヤウイングの1/3を失ってしまう。しかし、粘りの走りをみせ9位に入賞。この時点でブランパン・スプリントのチャンピオンを決めた。
2日の決勝レースでは、1号車アウディがスタートで首位を守ると、ビーチディーンAMRのアストンマーチンとのマッチレースに。しかし1号車がこれを制し、今季初めてメインレースで優勝。アストンが2位を得た。3位争いは終盤、9号車アウディと、ニュルブルクリンクの強豪フェニックス・レーシングの6号車アウディとの戦いになったが、6号車がこれを制し表彰台を獲得した。
タイトルを獲得したばかりのゴッツ乗り込む84号車メルセデスだが、メインレースはアウディと接触しリタイアを喫した。