2014年F1第17戦アメリカGPの金曜フリー走行2回目は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
初日2回目のフリー走行は現地時間の午後2時(日本時間1日4時)からスタート。FP2開始時の天候は快晴、気温22度、路面温度は37度を記録した。
セッションは序盤から強い風にさらされ、多くのドライバーがリヤのバランスに苦労することとなったが、チャンピオンチームのメルセデス2台はライバルを1秒以上も引き離す速さを見せた。
彼らは、中盤を前に履き替えたソフトタイヤでも3番手につけたフェラーリのフェルナンド・アロンソに大きなギャップを築くと、その後はハミルトンとニコ・ロズベルグがトップタイムを塗り替える展開となり、最終的にはハミルトンが0.003秒差でFP1に続くトップを奪った。
ただ2台は、ロングランを始めて間もなくギヤシフトに関するトラブルを訴えている。ロズベルグはクラッチ操作のミスだった可能性もあり、最後まで走行を続けることができたが、ハミルトンはピットインした後にコースへ復帰することはできず、チームメイトのおよそ半分しか走れずにセッションを終えている。
一方、ERSのトラブルでFP1をほとんど走れなかったレッドブルのダニエル・リカルドはトラブルを修復して30周を走破。アロンソからコンマ2秒落ちの4番手とポジションも大きく挽回した。また、6基目のパワーユニット投入で正式にピットレーンスタートが決まったセバスチャン・ベッテルも、セッション序盤こそトラブルに見舞われたものの、コースに復帰した残り1時間は決勝だけを見据えたロングランを繰り返した。
5番手以下はウイリアムズのフェリペ・マッサ、キミ・ライコネンと続き、朝のFP1で4番手につけたトロロッソのダニール・クビアトが再びシングルポジションの7番手タイムを記録。そのクビアト同様、FP1で好スタートを切ったマクラーレンの2台も、順位こそ8、9番手に下げたものの、ケビン・マグヌッセンがセッション最多の38周を走行。ジェンソン・バトンも36周を重ねるなど、順調にプログラムを消化している。
FP1の走行をフェリペ・ナスールに譲ったバルテッリ・ボッタスは11番手。同じくマックス・フェルスタッペンからマシンを引き継いだジャン-エリック・ベルニュは13番手となっている。