2014年F1第17戦アメリカGPは31日(現地時間)、オースティンのサーキット・オブ・ジ・アメリカズでフリー走行1回目が行われ、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
午前10時から行われたFP1の天候は快晴。セッション開始時はコースの至る所にウエットパッチが点在し、インターミディエイトタイヤでコースインするマシンも見られたが、セッションが進むに連れてそれも回復、終盤はほぼドライコンディションとなった。
今回はケータハムとマルシャの欠場により全18台のグランプリとなったため、予選のフォーマットが変更。Q1およびQ2でノックアウトされる台数がこれまでの6台から4台ずつとなっている。
オースティンに持ちこまれたタイヤはミディアムとソフト。FP1ではマックス・フェルスタッペンが日本GPに続きジャン-エリック・ベルニュのトロロッソSTR9をドライブ。ウイリアムズも、ランキング4位につけるバルテッリ・ボッタスに代えてリザーブドライバーのフェリペ・ナスールを起用した。
セッションがスタートすると、まずはジェンソン・バトンとケビン・マグヌッセンのマクラーレン2台が積極的に周回を重ねトップタイムを更新していく。2台はセッション折り返し過ぎにメルセデスの2台にタイムを塗り替えられたものの、バトンが3番手をキープ。マグヌッセンもトロロッソのダニール・クビアトに次ぎ5番手で終えるなど、前戦ロシアGPに続き幸先の良いスタートを切った。
一方、チャンピオン争いを繰り広げるメルセデスのハミルトンとニコ・ロズベルグは、選手権リーダーのハミルトンが1分39秒941というタイムでチームメイトにコンマ3秒ほど先行。2台はセッション終盤にロングランも行うなど、早くも決勝を見据えた戦いをスタートさせている。
6番手につけたフェルナンド・アロンソのフェラーリは、2015年に向けた開発テストの一環として序盤にキミ・ライコネンが計測パーツを搭載して走行。また、ロータスもロマン・グロージャンが新たなプロトタイプノーズを装着するなど、各チームとも来季へ向けた動きも本格化させていた。
しかし、昨年のチャンピオンチームであるレッドブルは今回6基目のパワーユニットを投入予定のセバスチャン・ベッテルに続いて、チームメイトのダニエル・リカルドにも何らかのトラブルが発生。大半の時間をガレージで過ごすこととなり、チームはさらなる不安を抱える中でのスタートとなった。
なお、注目のフェルスタッペンは最多周回のクビアトに迫る32周を走行したが、タイムはコンマ9秒遅れの10番手となっている。