30日、2013年の全日本選手権スーパーフォーミュラのシリーズチャンピオンである山本尚貴(TEAM無限)が、地元である栃木県警察の“一日交通部長”を務め、県内で交通安全をPRした。
昨年の最終戦鈴鹿では大逆転でチャンピオンを獲得し、今季は名実ともにホンダ陣営のエース格に成長した山本は、栃木県宇都宮市の出身。地元から熱い声援を受けており、今季は栃木県警から“セーフティドライブリーダー”という役割を受け、ポスター等にも絵柄が採用されている。
そんな山本は30日、栃木県警から“一日交通部長”に任命され、さまざまな交通安全運動に取り組んだ。山本と言えばカート時代についた“部長”というニックネームがあり、ファンにも知られているが、決してそのニックネームゆえの役割という訳ではなく、セーフティドライブリーダーとして交通安全に特化しているからこその役割だそう。
まず、警察本部交通機動隊の出発式に出席した山本は、栃木県副知事、栃木県警本部長とともに交通安全キャンペーンに向かう隊員を激励。さらに、自ら街に出て栃木県のドライバーたちに、『セーフ茶(ティー)エコバッグ』という、交通安全のための反射材等が入ったエコバッグを配った。
また、山本、そしてスーパーフォーミュラを運営する日本レースプロモーション、ツインリンクもてぎには、9月21日に宇都宮市内で開催された『秋の交通安全県民総ぐるみ運動』に協力したことから、宇都宮東警察署から感謝状も授与された。
「僕たちはサーキットではひたすら速さを競う立場ですが、逆にスピードの怖さも知っています。だからこそ、模範になって一般道を走る皆さんの手本となっていかなければいけないと思います。こうして交通安全の活動に参加させて頂いたのはすごく光栄です」と山本。
山本によれば、栃木県警も積極的にこういった活動を展開していくそうで、「これからもいろいろと参加させていただければ」という。多くのファンをもち、トップを争う速さをもつ山本は、まさに適任の役割だったと言えるだろう。