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FIA、ケータハムとマルシャの欠場を正式に許可。F1コスト削減の必要性を再強調

2014年10月31日 23:40  AUTOSPORT web

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2014年アメリカGP 木曜のサーキット・オブ・ジ・アメリカズ
FIAはアメリカGPをケータハムとマルシャが欠場すること、これに対してペナルティは科さないことを明らかにした。また、チーム減少を防ぐための対策を行うと表明した。

 F1スポーティングレギュレーションにはチームはカレンダー全戦に出場する義務があると定められている。
 しかし30日、FIAは声明を発表、ケータハムとマルシャがアメリカGPに出場しないこと、これは規則違反であるが、チームの現在の経済状況を考慮しペナルティは科さないことを発表した。

 一方でFIAは、18台に参戦台数が減少したことで、これまでコスト削減導入案を支持してきたFIAの姿勢が正しかったことが証明されたと述べている。

 2015年F1にコスト制限が導入される案があったものの、F1ストラテジーグループのメンバーである代表6チーム(レッドブル、フェラーリ、メルセデス、ウイリアムズ、マクラーレン、ロータス)が反対したため、FIA会長ジャン・トッドはこれを断念した。

 これに小規模チームは怒りの声を上げており、FIAはFチームにコスト制限を課しそれを監視することは難しくても、何らかの方法でコストを削減することは諦めていないと強調していた。


 FIAが30日に発表した声明には以下のように記されている。

「2014年シーズンの先を考えると、今回のチーム欠場は、FIA F1選手権の経済面のバランスに関し改めて問題を提起し、FIAが何度となく表明してきた見解が正しかったことを示す結果になった。FIAは現在のグリッドを維持し、あるいは新たなエントラントを招くため、コスト削減を助けるための構想を支持してきた」

「FIAはFOMおよび他のF1関係者と協力し合い、選手権の魅力を保ち、来年以降チームの適切な参戦を維持するために今後も努力し続ける」