期待の若手ドライバー、エステバン・オコンが、先日のロータステストに続き、今度はフェラーリのF1マシンをテストした。
オコンは、今年初参戦したFIAのヨーロッパF3選手権で、同世代のライバルであるマックス・フェルスタッペンを破り見事チャンピオンを獲得。彼は、来年のトロロッソドライバーに抜擢されたフェルスタッペンに80ポイント以上の大差をつける活躍ぶりで、その将来が有望視されている。
オコンは先日、ジュニアプログラムに所属するロータスから2012年型F1マシンE20をテストする機会を与えられ、2日間にわたりバレンシア・サーキットをドライブ。約150周を走り抜いたオコンは、チーム首脳から高い評価を受けた。
今回もオコンは、2012年からヨーロッパF3のチャンピオンにテスト機会を与えてきたフェラーリの報賞テストに参加。29日にプライベートコースのフィオラノで行われたテストには、跳ね馬の若手育成プログラム、FDA(フェラーリ・ドライバー・アカデミー)を率いるルカ・バルディセッリも姿を見せた。
「我々のマシンを走らせるのは初めてだったが、彼はどんなミスもなく、最初から速かった」とバルディセッリ。
「特に感情的な面で、それは簡単なことじゃないんだ。フェラーリをドライブすることはプロのレーシングドライバーの誰もが夢見ることだからね」
「今日の素晴らしい成果が、彼の将来にとって良い兆しとなることを望んでいるよ」
なおロータスは、2015年に何らかの形でオコンにF1に関する役割を与えることを検討しているといわれている。