イギリスのアーティスト、Nick Gentryさんによるポートレートペインティングが話題になっている。
これは写真のフィルムのネガをカンバスに使用して描かれたもので、すでに廃れてしまった、使われていないメディアを新たに甦らせようという彼の試みの一つ。
過去にはフロッピーディスクをカンバスに画を描き、こちらも大きな話題になった。
よく見ると背景の一枚一枚に、かつて撮影されたのであろう画が入っている。
描かれた人物の過去を辿るような懐かしさを持ちながら、どこか遠い場所での出来事のような、デジャヴのような不思議な気持ちにさせられる。
「Synthetic Daydreams(合成された白昼夢)」と題されたこの作品たちは、11月にはマイアミのRobert Fontaine Galleryで展示される。
彼の公式サイトには、古いX線写真を使った人物画や彼の作品を集めたPR動画なども。
過去の遺物と言ってしまえばそれだけだが、確かに“それ”が必要な時代もあったのだ…。
進化のスピードがどんどん速くなってきている今、そんなノスタルジーに浸ってみるのもいいかもしれない。
NICK GENTRY
http://www.nickgentry.com/
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