エコな乗り物として、近年ますますポピュラーになっている自転車。
その自転車で、“深刻化する水不足問題を解決しよう”という驚きのアイデアが発表された。
・1時間の走行で0.5リットルの水が溜まる!?
オーストリア出身のKRISTOF RETEZÁRさんが考案した「Fontus」は、自転車に取り付けるだけで、空気中の水蒸気を水に変えることができる小型ガジェット。
次世代のデザインエンジニアを支援する「ジェームズ・ダイソン・アワード」にエントリーされ、いま注目を集めている。
取り出せる水分量は環境にもよって変化するが、ある程度湿度のある場所の場合、1時間の走行で0.5リットルほど。
・飲み水として利用可能
ペットボトルに溜まった水は、飲料用にもなり、水を購入できない自然の中や僻地はもちろん、長距離サイクルなどでも役立ちそう。
その仕組みは温度差を利用したもので、内蔵のクーラーが湿った空気を急激に冷却することにより、水を取り出すことができるという。
クーラーに使うエネルギーは太陽光を利用しており、まさにクリーン&エコなガジェットといえそうだ。
・地球規模の水不足解消にも期待
今後は水の生成効率アップなどが待たれるところだが、アジアや中央アメリカなど湿度が高いエリアに適しており、発展途上国などの水不足解消にも一躍買ってくれるのでは?と期待されている。
ちょっとしたサイクリングにも役立ちそうなので、製品化のあかつきにはぜひ日本でも販売してほしいものだ。
ジェームズ・ダイソン・アワード
http://www.jamesdysonaward.org/ja/projects/fontus-2/
・自転車(まとめ)