映画『杉原千畝 スギハラチウネ』が、2015年秋に公開されることがわかった。
第二次世界大戦時、日本政府に背いてユダヤ難民にビザを発給し続け、約6千人の命を救ったことから、「日本のシンドラー」と呼ばれたリトアニア領事・杉原千畝。同作では、諜報外交官として危険な諜報戦に身を投じ、日本へ情報を発信し続けた杉原の信念も描きながら、波乱に満ちた半生を映像化する。
杉原役を演じるのは唐沢寿明。杉原の妻・幸子役には小雪がキャスティングされているほか、杉原が発行したビザを持つユダヤ人たちを日本に移送した旅行会社の社員・大迫辰雄役を濱田岳、南川少尉役を塚本高史、岡崎役を滝藤賢一、駐・ドイツ大使の大島浩役を小日向文世が演じる。
メガホンをとったのは、『ブラックレイン』や『トランスフォーマー』などで助監督を務めたチェリン・グラック。撮影はワルシャワを中心に、ポーランド全域で行われており、クランクアップは11月下旬を予定している。
同作について唐沢は、「戦争を知らない世代にもエンターテインメントを通して、戦争とはどういうものなのか、人種差別とはどういうものなのかをこれからも忘れないように観て頂ければ嬉しいです」とコメントしている。