スーパーGT500クラスでLEXUS TEAM SARDとして参戦している株式会社サードは、2014年からスタートさせた新たなプロジェクト、『SARD Racing Project』として、2015年にFIA-F4に3台、そしてスーパー耐久に1台を走らせると発表した。
『SARD Racing Project』は、ル・マン24時間参戦などをはじめ、グローバルからローカルまでさまざまなモータースポーツ参戦を目指し、2014年4月に立ち上げられたプロジェクト。元F1ドライバーの野田英樹がゼネラルマネージャーに就任し、野田が主宰する『NODAレーシングアカデミー(NRA)』とも連携すると明らかにされていた。
今回、NRAが進める「将来のドライバーを育てていく」という理念と、SARD Racing Projectの理念が一致。若手育成のために、来季スーパーGTのサポートレースとしてスタートするFIA-F4シリーズに3台を参戦させるという。なお、このうちの1台は女性ドライバー用。近年日本でもWECで活躍する井原慶子や、F3で活躍する三浦愛のように女性ドライバーが注目されており、それに続くドライバーが見出されることになりそうだ。
また、さまざまな車種が参戦するスーパー耐久にも1台が参加するという。こちらはベテランドライバーと“生徒”ドライバーが組んで参加するとのことで、生徒のステップアップをSARD Racing Projectが全面的にバックアップするという。こういったベテランと若手が組むパターンは、S耐はもちろんスーパーGTでも展開され、多くのトップドライバーを育てている。
それぞれのカテゴリーの体制やドライバーについては、シーズン開幕前に合同体制発表会を行うとのことだが、SARD Racing Projectでは、今後上位カテゴリーやグローバルカテゴリーへのステップアップの道程を作ることを目指していくという。また、SARD Racing ProjectがNRAの育成に積極的に関わり支援するために、NRA理事長にサードの加藤眞代表取締役が就任した。