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サード、来季FIA-F4/スーパー耐久への参戦を決定。NRAと提携強化で若手を育成

2014年10月29日 19:00  AUTOSPORT web

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スーパーGT鈴鹿で公開されたFIA-F4シャシー童夢F110。来季からシリーズが開幕する
スーパーGT500クラスでLEXUS TEAM SARDとして参戦している株式会社サードは、2014年からスタートさせた新たなプロジェクト、『SARD Racing Project』として、2015年にFIA-F4に3台、そしてスーパー耐久に1台を走らせると発表した。

『SARD Racing Project』は、ル・マン24時間参戦などをはじめ、グローバルからローカルまでさまざまなモータースポーツ参戦を目指し、2014年4月に立ち上げられたプロジェクト。元F1ドライバーの野田英樹がゼネラルマネージャーに就任し、野田が主宰する『NODAレーシングアカデミー(NRA)』とも連携すると明らかにされていた。

 今回、NRAが進める「将来のドライバーを育てていく」という理念と、SARD Racing Projectの理念が一致。若手育成のために、来季スーパーGTのサポートレースとしてスタートするFIA-F4シリーズに3台を参戦させるという。なお、このうちの1台は女性ドライバー用。近年日本でもWECで活躍する井原慶子や、F3で活躍する三浦愛のように女性ドライバーが注目されており、それに続くドライバーが見出されることになりそうだ。

 また、さまざまな車種が参戦するスーパー耐久にも1台が参加するという。こちらはベテランドライバーと“生徒”ドライバーが組んで参加するとのことで、生徒のステップアップをSARD Racing Projectが全面的にバックアップするという。こういったベテランと若手が組むパターンは、S耐はもちろんスーパーGTでも展開され、多くのトップドライバーを育てている。

 それぞれのカテゴリーの体制やドライバーについては、シーズン開幕前に合同体制発表会を行うとのことだが、SARD Racing Projectでは、今後上位カテゴリーやグローバルカテゴリーへのステップアップの道程を作ることを目指していくという。また、SARD Racing ProjectがNRAの育成に積極的に関わり支援するために、NRA理事長にサードの加藤眞代表取締役が就任した。

「頑張っている子どもたちに夢と希望を、そしてチャンスを与えていくことをこれからも努力していくつもりです。このプロジェクトに共感、賛同してくれた企業も増えてきて楽しみでもあります。今後、参戦カテゴリーもあらゆる可能性を探りながら増やしていきたいと思います」とサードの佐藤勝之社長は意気込みを語る。

 なお、佐藤社長と野田GMは、現在ヨーロッパに渡っているとのことで、これまでも噂に上がっていたサードのWEC世界耐久選手権、ル・マン24時間参戦に向けた交渉も大詰めに入っていると推測される。FIA-F4やスーパー耐久で見出されたドライバーが、将来ル・マンに出場するところを見られるかもしれない。