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岡田将生が死者の「想い」を伝えるダメ男に、広末涼子ら出演の映画『想いのこし』

2014年10月27日 21:10  CINRA.NET

CINRA.NET

『想いのこし』 ©2014「想いのこし」製作委員会
岡田将生の主演映画『想いのこし』が、11月22日から全国で公開される。

岡本貴也の小説『彼女との上手な別れ方』をもとにした同作。不慮の事故に合うも無傷で生き残った主人公・ガジロウが、この世に未練を残して同じ事故で亡くなったポールダンサーのユウコやその仲間に依頼され、彼女たちの代わりにそれぞれの大切な人たちに想いを伝えていくというあらすじだ。

金と女に目がない遊び人のダフ屋で、大金欲しさにユウコたちの依頼を引き受ける主人公・ガジロウを演じるのは岡田将生。小学生の息子・幸太郎を遺してこの世を去るシングルマザーのユウコ役を広末涼子が演じる。さらに、ユウコと共に事故で命を落とした仲間役として、結婚式を目前に控えていたルカを演じる木南晴夏、同級生に密かに想いを寄せていたケイを演じる松井愛莉、やり残した仕事を忘れられない元消防士のジョニーを演じる鹿賀丈史がキャスティングされている。

監督は、『陰日向に咲く』『ツナグ』といった映画や、『白夜行』『とんび』『クロコーチ』などのテレビドラマで知られる平川雄一朗。脚本は、原作者の岡本貴也が手掛けている。

【岡田将生のコメント】
今までやったことのない役だったので、すごく楽しみでした。でも、ガジロウというキャラクターは自分とはぜんぜん違うので、180度変えないとガジロウになれなくて......。最初の頃は、ガジロウっぽさとはこういうことか?と探りながら、平川監督と話し合いながら作っていきました。お金と引き換えにユウレイたちの願いを叶えるために、ウエディングドレスを着たりメイクをしたり、慣れない格好は大変だったけれど、それもいい思い出です。ものすごく大変だったのは、ポールダンス。ポールダンスのシーンの撮影中は「あと(残りは)何カットだ!」って、お互い声を掛けあい、励まし合いながら作っていきました。大変な撮影ではあったけれど、とても楽しかったです。

【広末涼子のコメント】
ユウコはポールダンサーを趣味ではなく職業でやっているので、嘘をつきたくない、しっかり見せたいと思いました。とは言っても、プロと同じことをやるのは到底無理なので、精一杯努力して、最終的には役者として、演技、表情で勝負しよう!と監督とお話しました。涙をこらえるお芝居は本当に大変でした。幸太郎役の巨勢くんがとてもいいお芝居するので、彼を見つめているだけでも涙が出てくるんです。でも、最後の最後まで涙は流さないでほしいと平川監督に言われて(苦笑)。成仏して姿が見えなくなることへの悔しさや寂しさだけじゃなく、ずっと一緒に生きているんだよ、見ているんだよ、という意味でのラストシーンのあの笑顔の演技から、観てくださるすべての方にあったかいものが伝わればいいなと思います。