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WTCC鈴鹿:レース2はタルキーニが独走! ホンダに地元での勝利をもたらす

2014年10月26日 16:20  AUTOSPORT web

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ホンダに地元勝利をもたらしたガブリエレ・タルキーニのホンダ・シビックWTCC
WTCC世界ツーリングカー選手権日本ラウンドは26日、決勝レース2が行われ、リバースグリッドのポールポジションからスタートしたガブリエレ・タルキーニ(ホンダ・シビックWTCC)が今季初勝利。ホンダに2年連続の地元勝利をもたらした。

 レース1でホセ-マリア・ロペスがワールドチャンピオンを決め、喜びに沸いたWTCC鈴鹿。しかし興奮冷めやらぬままレース2に向けたリペアタイムがスタートし、15時40分、フォーメーションラップのスタートを迎えた。レース1では無念のリタイアとなったイバン・ミューラーもマシンを修復している。

 レース2の最大の焦点は、リバースグリッドのポールポジションからスタートしたタルキーニがホンダに地元勝利をもたらすことができるかどうか。スタートでは、そんな期待に応えるようにタルキーニが好ダッシュ! 最前列スタートのドゥサン・ボルコビッチ(シボレー)が2番手、ノルベルト・ミケリス(ホンダ)が3番手に続く。

 一方、速さでは最強の存在であるシトロエン勢は、イバン・ミューラーを先頭に6~8番手。とは言え鈴鹿はなかなか抜きどころが少なく、5番手を走るウーゴ・バレンテ(シボレー)をなかなか攻略できず。シトロエン勢の間でもバトルとなり、130Rでホセ-マリア・ロペスやセバスチャン・ローブがコースアウトしたりと、なかなか前に迫ることができない。

 集団の中で業を煮やしたミューラーは、5周目のヘアピンでバレンテのインを突くが、2台は接触! バレンテはマシンを壊してしまった。一方、そのバトルの間隙をつきミューラーの背後にいたローブをロペスがパス。シトロエン勢はポジションを入れ替えながら5~7番手に浮上した。

 後方でシトロエン勢がライバルに対し手を焼く一方、少しずつマージンを築いたタルキーニは一度も首位を譲らずトップでチェッカー! 今季苦しい戦いを強いられてきたホンダ陣営にとって、溜飲を下げる地元優勝を飾った。2位はボルコビッチが入り自身初表彰台を獲得。3位はミケリスとなり、ホンダ勢が表彰台にふたりを送り込むこととなった。ワークスであるカストロール・ホンダWTCチームにとっても、鈴鹿で初勝利となっている。

 ホンダの地元で勝利をもたらしたタルキーニは、ヘアピンやスプーン等、コーナー各所でファンの声援に応えるサービスを披露。喜びを存分にアピールした。