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WTCC鈴鹿:ロペスが王座に近づくポール獲得。シトロエン勢がトップ3独占

2014年10月25日 16:50  AUTOSPORT web

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WTCC鈴鹿のポールポジションを獲得したホセ-マリア・ロペスのシトロエンC-エリーゼWTCC
WTCC世界ツーリングカー選手権の日本ラウンドは25日、ノックアウト形式の予選が行われ、ホセ-マリア・ロペス(シトロエン)がポールポジションを獲得。シトロエンがトップ3を占める予選結果となった。

 26日の決勝レースに向けて、非常に重要となるWTCC世界ツーリングカー選手権日本ラウンドの予選。今年からWTCCではQ3まで行われるノックアウト形式となっており、Q1では13番手以下を決定。Q2では6~12番手が決まり、Q3は1ラップアタックでトップ5のグリッドを決定。レース1はすべて予選順位どおり、レース2は予選トップ10がリバースグリッドとなる。

 15時25分からスタートしたQ1は、かなり陽も傾き寒さが出はじめた中でスタート。多くのマシンがコースオープンとともにほとんどのマシンがピットアウト。各チーム一度ピットに戻り、ニュータイヤを装着しアタックを敢行し始めていくが、開始9分というところでフィリペ・デ・ソウザ(BMW)がデグナーでコースアウト。グラベルに埋まってしまい、赤旗中断となる。この時点でトム・チルトン(シボレー)が早くも2分6秒台をマークしており、気温も下がった予選でタイムが大幅に向上していくことが感じられた。

 Q1は残り10分で再開。各車しっかりとギャップを開けアタックを開始していくが、この中で一気にタイムを上げてきたのはやはりシトロエン勢。イバン・ミューラーが2分6秒115までタイムを上げ、ホセ-マリア・ロペスが2番手へ。チルトンのタイムを挟み、セバスチャン・ローブが4番手まで上げていった。最終的にシトロエンのワン・ツーでQ1はチェッカーとなったが、苦しい予選となったのはラーダ勢。3台全車がQ1を突破できず、Q2以降はシトロエン、ホンダ、シボレーという3車種での争いとなってしまった。

 5分間のインターバルをおいてスタートしたQ2では、各車タイヤをウォームアップさせていく様子が目を引いた。しっかりとギャップをコントロールしながらアタックが展開されていくが、ミュラー、ロペスがワンアタックで2分5秒台に。一方、ローブはアタック中の130Rでコースアウトを喫し、一度ピットに入った後再度アタックを仕掛けた。

 ローブはチェッカー周に一気にタイムを上げ、3番手に浮上。これでシトロエン勢がトップ3を占め、Q3に全車を送り込むことに成功した。4番手はチルトン、5番手にはウーゴ・バレンテ(シボレー)が続き、なんとホンダ勢は地元鈴鹿で全車がQ2脱落を喫してしまうことに。ただ、10番手となったガブリエレ・タルキーニがレース2のポールポジションを獲得することに成功している。

 続いてスタートしたスーパーポール形式のQ3。まずはバレンテからコースインし、アタックを展開していく。チルトンはやや130Rでコースアウトするが、バレンテのタイムを上回ることに成功。シトロエン勢のアタックを待った。

 まずシトロエン勢で登場したのは、9度のWRC王者セバスチャン・ローブ。ターマックラリーを戦うかのように小さなカウンターを当てながら鈴鹿を攻略したローブは、2分5秒590というタイムをマーク。しかし、直後に登場したロペスがこのローブのタイムを0.151秒上回っていく。

 最後にアタックしたのは、この日絶好調だったイバン・ミューラー。セクタータイムではロペスを上回っていたものの、コントロールラインでは0.075秒及ばず! タイトルに王手をかけているロペスが、タイトルに近づくレース1のポールポジションを獲得することになった。最終的にシトロエンがトップ3を独占。ホンダの地元でまざまざとその強さを見せつける予選となった。