2014年シーズン残り3戦、F1参戦チーム数が減少するおそれがあるが、FIAは今季中はトップチームに3台目のマシンを走らせるよう依頼するつもりはないようだ。
次戦アメリカGPにケータハムが出場するかどうかは今のところ不明であり、マルシャの状況も不安定であるため、シーズン終盤3戦のうちに出走台数が20台を下回る可能性があると考えられている。
チーム、FIA、フォーミュラワン・マネジメントの契約において、出走台数が20台に届かない場合、一部チームに対して追加のマシンを走らせるよう依頼がなされる可能性があると定められている。
しかし、サードカーを走らせるという通告は60日前に行わなければならないと取り決められているほか、ポイント配分などに関して明確にする必要があるため、今シーズン中の導入は検討されていないようだ。
英AUTOSPORTが関係者から得た情報によると、FIAは、2014年中に20台を切る事態になったとしてもトップチームにサードカーエントリーの依頼をするつもりはないということだ。
一方、2015年のF1にサードカーシステムを導入することは取り決め上は可能であるが、一部トップチームはこの案は現実的ではないとの考えを示している。
メルセデス・モータースポーツのボス、トト・ウォルフは、サードカーを導入するにはかなり長い時間をかけて詳細を決定する必要があると述べている。
「レギュレーション上は、出走台数が20台を下回る場合、FIAと商業権所有者は、チームに対して3台目のマシンを走らせるよう依頼することができる。そう決まっている」とウォルフ。
「(だが)まず3台目のマシンを走らせるため、ロジスティック、設備、リソースなどの準備を整える必要がある」
「だからこそ理にかなった規則が必要なのだ。どのチームが3台目のマシンを走らせるのか、誰が乗るのか、ポイントは与えられるのか、マシンのカラーリングはどうするのかといった問題についてだ」
「実際に導入する前に、解決すべき問題はたくさんある。状況は整っていないと思う」
「すべてのチームがF1に残ってくれることを願ってはいるが、歴史を振り返ると、新たに加入するチームもあれば、去るチームもある。だから(チーム数が減ったとしても)大きな衝撃にはならないだろう」