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ケータハムの“新旧オーナー”が非難の応酬

2014年10月24日 16:50  AUTOSPORT web

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2013年シンガポールGP トニー・フェルナンデス(ケータハム)
ケータハムF1チームの現オーナーから、所有権の移転手続きをいまだに取らないとして批判された元オーナー、トニー・フェルナンデスが、正式に反論した。

 チーム存続の危機に陥っているケータハムの現在の経営陣は、22日の声明の中で、次のように記した。

「契約日以来、売り手(注:フェルナンデス)はその株式を買い手(注:エンゲーベストSA)に譲渡する法的義務に従うことを拒んでいる。買い手は購入したチームの法的権利を持たないまま資金を出すという不当な立場に置かれている」

 これに対し、フェルナンデスは、23日、代理人を通して声明を発表、契約上の条件を買い手側が満たしていないとの主張を行った。


 フェルナンデスは、契約では従業員や債権者への支払いがなされない限り、株式の譲渡を行う義務はないと定められており、この条件に応じるよう再三要求したにもかかわらず、新オーナー側は従わなかったと述べている。

「スイスの“エンゲーベスト”という名称の会社に対し、以下の前提で誠実に株式を売却することに合意した。その前提とは、エンゲーベストがスタッフを含む現在および将来の債権者への支払いを行うことである」とフェルナンデス。

「私にとって、スタッフと債権者へ継続的な支払いがなされることは非常に重要だったため、この条件に従わない限り新たな買い手に株式の譲渡は行わないと決めていた」
「残念ながらエンゲーベストは契約の条件に一切応じなかった」

 これに対してエンゲーベスト側は再び声明を発表、「売買契約においてエンゲーベストが責任を負うとされた前提条件にはすべて応じた。義務を果たしていないのはフェルナンデス氏を含む売り手側だけだ」と主張した。