私たちは日常にある光景を見ているようで、実はあまりよく見ていないことも。
だから、ふとしたときに景色の中に何かを発見し、意外な思いをする、なんて経験は誰しもあるはず。
イタリアのアーティスト/建築家のVittorio Ciccarelliさんは、"Invisible"という写真シリーズで、私たちが日頃通り過ぎてしまうような、“普通の”街中の風景を集めている。
ファストフード店の看板、工場の外装、標識…。Ciccarelliさんは、透き通った空を背景に街中で目についたものを写真に収める。
空の青色と被写体の持つ色のコントラストがとても印象的で、普段何気なく見ている世界とはまったく異なる世界が立ちあがっている。
写真の構図は抽象的に見えるように計算され、私たちは固有の場所としではなく、身近などこにでもありそうな光景として、作品と向き合うことができる。
シンプルながら、不思議と惹きつけられる。
自分が普段見ている景色を、新鮮な気持ちで見れるようになりそうだ。
Vittorio Ciccarelli
http://www.vittoriociccarelli.com/200849/1130124/projects/invisible