WTCC世界ツーリングカー選手権第11ラウンドが24日、三重県の鈴鹿サーキットで開幕した。金曜午後から行われた走行では、ランキング首位でこのラウンドで王座獲得の可能性があるホセ-マリア・ロペス(シトロエン)がトップタイムをマーク。シトロエン勢がトップ3を占めた。
2008年から10年までは岡山国際サーキットで、11年から13年までは鈴鹿サーキットに舞台を移し開催されているツーリングカーレースの最高峰、WTCC。今年はマシンレギュレーションが変更され、TC1クラスはよりワイド&グラマラスに。また、鈴鹿での開催はこれまで東コースでの開催だったが、待望のフルコースでの開催が実現した。
迎えた金曜日の走行は、WTCCにとって初めてのフルコース走行であるだけでなく、マシンが改良されて以来初めての走行。やや陽が傾き始めた13時30分のコースオープンとともに、1台ずつマシンがコースイン。少しずつペースを上げていった。
鈴鹿サーキットに初見参となった2014年型のTC1マシンは、同時に走行したTC2マシンとはやはり別格。コーナリング時のロールが少なく、GT3カーのようにコーナーをなめるように周回。特にセクター1のS字等、コーナー部分では昨年まで同様のスキール音に加え、『ガッガッ』というマシン下部が縁石に触れ合う音が聞こえてくるのが印象的だ。
そんな中、少しずつペースが上がるとともにハーフスピンやコースアウト等が増え始めてくる。開始から15分ほどというところで、ヘンリー・クォン(セアト・レオンWTCC)がコースアウト。レッドフラッグとなった。
赤旗再開後、各車ペースを上げていき、30分の走行はチェッカー。コーナリングでも非常にスムーズな動きを見せ続けたシトロエン勢がトップ3を占める結果となった。タイトルに王手をかけているロペスが首位、セバスチャン・ローブが2番手、イバン・ミューラーが3番手という結果となった。
4番手には、地元戦で優勝を狙うホンダ・シビックWTCCを駆るティアゴ・モンテイロがつけた。5番手はウーゴ・バレンテ(シボレーRMLクルーズTC1)がつけ、トム・チルトン(シボレー)が6番手。ガブリエル・タルキーニ(ホンダ)は7番手となった。
WTCC日本ラウンドはスーパー耐久と併催で開催され、25日はフリープラクティス1/2と予選、26日は午後に決勝レース1/2が開催される。