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戦後日本建築を回顧する大規模展に建築家80人、『3.11以後の建築』展も同時開催

2014年10月22日 20:00  CINRA.NET

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黒川紀章『ヘリックス・シティ』建築パース 1961 ポンピドゥー・センター、パリ国立近代美術館蔵 ©Georges Meguerditchian/Centre Pompidou,MNAM-CCI/Dist.RMN-GP ©Kisho Kurokawa architect & associates
石川・金沢21世紀美術館の開館10周年を記念した建築展『ジャパン・アーキテクツ 1945-2010』『3.11以後の建築』が、11月1日から同美術館で開催される。

『ジャパン・アーキテクツ 1945-2010』展は、フランスのポンピドゥーセンターパリ国立近代美術館が所蔵する作品や資料を核に、戦後日本建築の歴史を辿る展覧会。戦後の焦土から出発し、西洋のモダニズムと日本のアイデンティティーの間で揺れ動きながら、現代まで独自の変遷を遂げた日本の建築を、約80人の建築家による図面や模型など300点以上から考察する。出展作家は、前川國男、村野藤吾、磯崎新、菊竹清訓、丹下健三、黒川紀章、槇文彦、伊東豊雄、安藤忠雄、青木淳、石上純也、隈研吾、SANAA、藤本壮介ら。

関連プログラムとして、11月1日に同展の総合コミッショナーで、ポンピドゥーセンターパリ国立近代美術館副館長のフレデリック・ミゲルーの講演会を開催。さらに11月22日には、安藤による講演会『地方都市の可能性をつくる』が行われる。

『3.11以後の建築』展は、ゲストキュレーターに五十嵐太郎と山崎亮を迎えて開催。東日本大震災によって津波の圧倒的な破壊力や、原発事故、エネルギー問題などに直面し、社会における役割の見直しを迫られることになった建築家たちの震災後の取り組みを紹介する。参加作家は、伊東豊雄、乾久美子、畠山直哉、アーキエイド、坂茂、トラフ建築設計事務所ら25組。11月2日には、五十嵐、山崎、小野田泰明による鼎談『3.11以後の建築』が開催される。