マルシャのスポーティングディレクター、グレーム・ロードンが、ジュール・ビアンキのためにコンストラクターズ選手権9位の座を守り切りたいと語った。
今年のモナコGPでビアンキは9位を獲得、チームと自身にとって初入賞を果たした。この2ポイントにより、マルシャは現在ランキング9位に位置しており、このポジションを維持できれば2,000万ポンド(約34億5,000万円)を得られると言われている。
ビアンキは日本GPでのクラッシュで重傷を負い、今も集中治療を受けている。マルシャは直後のロシアGPではビアンキに敬意を払い、マックス・チルトン1台のみでの参戦とした。アメリカGP以降の体制については決定していないものの、ビアンキのこれまでの努力を無駄にしないことが重要であると、ロードンは述べている。
「(ロシアでの)あの行為がジュールとご家族の助けになっているのだと嬉しい」とロードン。
「それを願ってしたことなのだから」
「我々は今やれる最善の行動をとっている。ジュールとご家族のためにできる最善のことは、ランキング順位を守り切ることだ」
「(現在のランキング9位に)ジュールが貢献してくれた。モナコでの素晴らしい走りで勝ち取ったのだ。彼のためにこのポジションを守り切らなければならない」
「あと3戦残っており、アブダビはポイントが2倍与えられる。通常以上にプレッシャーがかかるので、シーズン最後までプッシュし続ける」
残り3戦のドライバープランについてはこれからじっくり考えるとロードンは述べた。
「ドライバーラインナップについてはまだ何もコメントできない」
「さまざまな選択肢をじっくり検討する時間がなかった」
「だが次のレースまで少し時間ができたから、これからどうするのが一番いいのかを考えたい」
「簡単にはいかないが、正しいと判断したことをする」