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F1メカアップデート:空力マシン、レッドブルの最新フロントウイング

2014年10月21日 14:10  AUTOSPORT web

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レッドブルがロシアGPで使用したフロントウイング。直角コーナーの多いソチでは苦戦したが、相性の良い鈴鹿では表彰台。アメリカGP以降、どこまでメルセデスに迫れるか
ロシアGPは日本GPと2週連続開催となったため、多くのチームが日本GPでアップデートしたパーツを調整して臨んでいた。レッドブルはシンガポールで試した新しいウイングレットに鈴鹿&ソチ用のメインを組み合わせたタイプを投入。

 ウイングレット中央寄りの支柱(写真内の矢印1)の横幅が大きくなり、ウイングレット下にトンネルのような役目を作っているのが特徴だ。もうひとつの特徴は、ウイングレット上面に垂直に設置された2枚のフィンである。これまでは1枚だったのが、新しいウイングでは2枚が接近して立てられ、わずかな隙間が存在する(写真内の矢印2)。フィンに当たった空気流の剥離を防止して、前方からの空気の流れを、できるだけ速いスピードを保ったまま後方へ流す役割を果たしている。

 直角コーナーが多いソチでは、やや精彩を欠いたレッドブルだが、中高速コーナー主体の鈴鹿では効果を発揮してベッテルが3位表彰台へ。次戦のアメリカGP、オースティンでどんなパフォーマンスを披露するのか注目したい。

(尾張正博)