田名網敬一の個展『夜桜の散る宵闇』が、10月25日から東京・渋谷のNANZUKAで開催される。
1960年代からグラフィックデザイナー、イラストレーター、アーティストとしてメディアにとらわれない活動を続ける田名網敬一。「編集」という手法を用いながら、「アートとデザイン」「アートと商品」「日常と美の関係」など現代美術にまつわる問題に挑む実験的な創作活動を行っている。2010年以降は、大型のペインティングを中心に、田名網の幼少期における戦争体験を連想させるモチーフが数多く描かれた「曼荼羅図」とも言える作品の制作に取り組んでいる。
今回の展覧会では、横幅が3メートルの大作『夜桜の散る宵闇』を含む新作ペインティングや、大型の立体作品などが展示される予定。新作の立体作品は、2012年に制作された『赤い太鼓橋』をモチーフにしたシリーズの新作となる。展覧会初日の10月25日には、田名網も登場するオープニングレセプションが開催される。