F1トラックデザイナーのヘルマン・ティルケが、ロシアGP決勝がエキサイティングではなかったとの批判の声に対し、ソチ・オートドロームのレイアウトが原因ではないと発言した。
順位の変動が少なかったロシアGPだが、ティルケは、コースレイアウトではなくピレリの保守的なタイヤ選択が大きな原因だとの見解を示した。
ピレリは初開催のソチにソフトとミディアムを持ち込んだ。決勝では、デグラデーションが見られず、ほとんどのドライバーが1回ストップで走り切った。
ティルケは、来年の開催に向けてレイアウトを変更する必要があると思うかと聞かれ、「それはない。優れたレイアウトであり、うまく機能している」と答えた。
「ニコ(・ロズベルグ)は後方から2位まで上がることができたし、中団ではオーバーテイクが見られた」
「しかし非常に速いドライバーの後ろに非常に遅いドライバーがいる状況では、当然(オーバーテイクは)起こらない」
「ピレリは少し保守的だったと思う。新しいサーキットで何が起こるか分からず恐れたのだ。彼らが来年別の戦略を取ることを願おう」
「だが最初のグランプリでは、大きなリスクを冒すことを避けなければならなかった。5回もピットストップをしなければならない状況は避けたかったのだ」