アウディスポーツは17日、2015年から新しいワンメイクレースとして、『アウディスポーツTTカップ』をDTMドイツツーリングカー選手権のサポートとして開催すると発表した。
ドイツではこれまで、フォルクスワーゲン・シロッコRカップというワンメイクレースが開催されており、このシロッコRカップはアジア圏でも開催されていた。新しいアウディスポーツTTカップはこれに代わるものとなる。
このレースでは、アウディTTをベースとしてクワトロGmbHが制作したワンメイク専用車両が使用される。重量は1,125kgに抑えられ、4気筒TFSIエンジンを搭載し310馬力を発生。エクストラで30馬力を発生するプッシュ・トゥ・パスも備えられる。
2015年はDTMのサポートレースとして6レースが開催される予定で、クワトロGmbHにより24台が用意され、毎戦6台はゲストドライバーのために使用される。また、ニュルブルクリンク24時間やスパ24時間等で優勝経験をもつマーカス・ビンケルホックがコーチ役を務める。
また、このアウディスポーツTTカップのチャンピオンを獲得したドライバーには、アウディが手がけるGT3カーのプログラムに参加するチャンスを得ることができる。
「アウディは長年、トップクラスのシリーズに集中してきた」と語るのは、アウディスポーツ代表のヴォルフガング・ウルリッヒ。
「2008年にクワトロGmbHが開発したアウディR8 LMSはカスタマーチームに向けて開発された最初のレーシングカーだった。このアウディスポーツTTカップで、アウディを使った入門レースに参加することができるんだ」