勢力の強い台風が相次いで10月の日本列島を襲い、各地で休校になる学校が続出した。子どもだけで留守番するのを避けるため、仕事を急に休む母親もいただろう。
ヤフー知恵袋には、そんな母親が職場に休みを申し出たところ、社員から「そういう理由で休むのは通じない」「代わりがいるなら別だが」と言われてしまったという相談が掲載された。これをキャリコネニュースが紹介したところ、ニコニコニュースやmixiニュースで1000件を超えるコメントが寄せられた。
「パートにそんな期待すんなよ」と会社批判
記事では、会社が仕事をこなすのにちょうどいい人数を確保する中で、「急に休む人が出れば、その穴を他の誰かが埋めなければならない」と付け加えたが、コメントの多くは母親を擁護し、会社を批判するものだった。
「パートにそんな期待すんなよ・・・ 確かにこれはアホですわ」
「研修中の人員ですら大事なのか どんだけギリギリで回してんだよ 潰れちまえ」
もし仕事に出れば、小学生だけで留守番させることになるが、これに対しても「下手すりゃネグレクト(虐待)だね」と懸念する声もあった。会社が許可しなくても、
「私なら当日に仮病で欠勤します・・駄目なら駄目でパート終了」
と強硬に休みを取るという人も。自分の職場ではパート・アルバイトは「予備戦力」として使っており、「急に休まれても困らない場所に配置して、休みたい時はどうぞと言ってる」という模範的な管理職もいた。
そもそも台風が接近しているのであれば、パートでなくても身に危険が及ぶおそれがあり、店を休みにする判断があってもおかしくない。あくまで出勤を拒否するパート主婦の正当性を賞賛する人もいた。
「自然災害甘くみすぎというか、リスク管理できない方が非常識。目の前の必然に備えた質問者は正解だわ」
子どもは「親がいないから自由」と期待したのでは
その一方で、「パートなら仕事を急に休める」と簡単に考える主婦への批判もある。他のパートたちも休みたがって収拾が取れなくなったり、他の同僚に負担のしわ寄せが行ったりするというわけだ。パートでも一定の責任は生じる、とクギを刺す人もいる。
「パートって決められた時間にのみ働くと言う勤務形態をとってるだけで、勤務時間内には責任が生じるんだよ」
とはいえ、パートの代わりはいるので、子どもの面倒が最優先に決まっているという声も根強い。会社が進んでそのような考え方をしてくれると、働く人の信頼も深まる。mixiニュースには、女性のこんな書き込みに数多くの「イイネ!」がついていた。
「(うちの職場では)『仕事の代わりできる人はいるけど母親はあなたしか居ないんだから!今日は休みなさい!』って言ってくれたぞ。お店大変だったはず。でも嫌みをいう人居なかった。ますます頑張ろうと思った」
子を心配する親の意見が優勢な中で、ニコニコには子どもの視点からの意見も。
「小学生にとっては『親がいないから自由だぁーヤッホーイ!!(*^▽^*)』を挫かれると『えーっ!!!!(;´・ω・) 』なんですよね(実体験)」
せっかく台風で先生や親の監視から逃れられるかと思っていたら、母親がパートを休んでしまった…。そんな風に密かにガッカリしていた子どももいたのではないだろうか。
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