アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督の映画『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』が、2015年春に東京・有楽町のTOHOシネマズシャンテほか全国で公開される。
同作は、『バベル』『21グラム』『アモーレス・ペロス』などの作品で知られるイニャリトゥ監督が、かつてヒーロー映画『バードマン』で世界的な人気を獲得しながら現在は冴えない日々を送る俳優リーガン・トムソンを主人公に描くブラックコメディー。再起をかけてレイモンド・カーヴァーの短編『愛について語るときに我々の語ること』を自身で脚色・演出し、主演も務めるブロードウェイの舞台に取り組むリーガンが、公私ともに追い込まれる中で、次第に役と自分自身を混同し、原作の主人公と同様に愛を必死に求める男へと変貌していく、というあらすじだ。
主人公のリーガンを演じるのはマイケル・キートン。リーガンの舞台の出演者で、その才能が次第にリーガンの脅威となっていくブロードウェイ俳優マイク・シャイナー役をエドワード・ノートン、リーガンと疎遠になっている娘サム役をエマ・ストーン、リーガンにマイクを紹介する共演者レズリー役をナオミ・ワッツが演じる。撮影は『ゼロ・グラビティ』で『アカデミー賞』撮影賞を受賞したエマニュエル・ルベツキが担当し、ほぼワンカットで撮影されたという。