WEC世界耐久選手権のLMP2クラスに47号車オレカ03R・ニッサンで参戦しているKCMGは、来季から計画している2台体制での参戦に向けて、11月末に行われる今季最終戦インテルラゴスに2台目のマシンを投入する予定であることを明らかにした。
今年からWECへのフル参戦を開始し、第4戦オースティンでは、スポット参戦の松田次生もドライブする中で初のクラス優勝を達成しているKCMG。チームを率いるポール・イップによると、インテルラゴス戦で2台目のオレカ03R・ニッサンを投入するため、ドライバーと契約に取り組んでいたのだという。ただ、ドライバーの名前までは明かさなかった。
またイップは、来季はル・マン24時間を含む前半3戦に2台でエントリーする準備は整っており、その後のレースにも2台で参戦するためのドライバーと予算を確保したいのだと語った。
「(今年の)ブラジル戦に2台目のマシンを投入することを考えているんだ。そして、契約は来年の前半3戦まで確保されている」とイップ。
「その後、できるならばシーズン残り(のレース)でも、ドライバーラインナップを変更して2台目のマシンを投入したいと思っている」
KCMGは、来季に向けてオレカが開発しているクローズドLMP2『オレカ05』を購入予定とのこと。前半3戦はこのオレカ05を2台目としてエントリーし、ル・マン24時間以降は、1台目のオレカ03のドライバーたちがこの新マシンに乗り込む計画となっている。