フェラーリの元会長、ルカ・ディ・モンテゼモロが、フェルナンド・アロンソは今季限りでチームを離脱すると発言した。
2016年末までフェラーリと契約を結んでいたアロンソだが、2014年末で契約を解消することでチームと合意したと報じられている。正式発表はなされていないものの、すでにセバスチャン・ベッテルは今季いっぱいでレッドブルを離れることを明らかにしており、ベッテルがフェラーリ入りするものとみられている。
今週正式にフェラーリ会長の座を退任したディ・モンテゼモロは、イタリアのテレビ局RAIに対し、アロンソの離脱を認めたとSky Sportsはじめ多数の海外メディアが報じた。
「アロンソはふたつの理由でチームから去る」とディ・モンテゼモロ。
「ひとつは、新しい環境を望んでいるから。ふたつめは、再びタイトルを勝ち取るのを(何年も)待てる年齢ではないからだ」
2005年と2006年にルノーでタイトルを獲得したアロンソは、2010年にフェラーリに加入、3度目の王座に就くことを目指しているが、この5年の間に3回ランキング2位となりタイトルに一歩届かずにいる。エンジンレギュレーションが大きく変わった2014年もフェラーリはチャンスを生かせず、アロンソは第16戦終了時点でランキング6位、フェラーリはランキング4位に沈んでいる。
「彼はこの数年タイトルを取れずにいることに失望しており、新しい刺激を欲しがっていた」とディ・モンテゼモロは語った。
アロンソの選択肢は、マクラーレンへの加入、あるいは1年F1活動を休止してメルセデスとの契約のチャンスを狙うことであると考えられている。
ロシアGPでアロンソは来年F1で走らない可能性については「その危険性は高くはないと思う」と答えている
「鈴鹿でも話したとおり、(将来についての)発表は急いでいない。関心が集まっているのも、ファンが知りたがっているのも分かっているが、心配はいらない」
「リラックスして楽しみに待っていてほしい。時期が来れば分かることだから」