NASCARスプリントカップ・シリーズは11日、シャーロット・モーター・スピードウェイで第31戦の決勝レースが行われ、ケビン・ハービック(シボレーSS)が今季3勝目を飾った。
9日に行われた予選では、カイル・ブッシュ(トヨタ・カムリ)がポールポジションを獲得。2番手にジェフ・ゴードン(シボレーSS)、3番手にはデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)が続いた。
11日に行われた334周の決勝レースでは、ここまで数々のレースでリードを手にするも、4月のダーリントン戦以来勝利から遠ざかっていたハービックがレースの半分以上をリード。終盤にイエローフラッグとなり、最後は2周のスプリントレースが展開されることになるが、ハービックは2番手のゴードンを引き離してトップでチェッカー。約半年ぶりの勝利を飾ることとなった。
2位にはゴードン、そして3位にはジェイミー・マクマーレイ(シボレーSS)が入り、今回はシボレー勢が上位3位を独占する形に。ジョーイ・ロガーノ(フォード・フュージョン)が4位、そしてブッシュが5位に並んだ。
ただ、チェッカー後のクールダウンラップ中には、ブラッド・ケゼロウスキー(フォード・フュージョン)が、レースの報復としてデニー・ハムリン(トヨタ・カムリ)に体当たり。さらに、ピットレーンに戻ろうとしているマット・ケンゼス(トヨタ・カムリ)にも向かっていったケゼロウスキーだったが、その際にトニー・スチュワート(シボレーSS)にも突っ込む形に。これを受けたスチュワートがバックでケゼロウスキーに突っ込む報復行為に出る。
ドライバーがマシンを降りた後には、ケンゼスがケゼロウスキーに殴りかかる乱闘騒ぎも発生するなど、レース後は混沌の様相も呈することとなった。
この件に関してNASCARは、ケゼロウスキーに5万ドル、スチュワートに2万5000ドルの罰金を科するとともに、ふたりを4レースの保護観察処分としている。