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スーパーGTの2014年チャンピオン争いの条件は? 現段階の得点を整理

2014年10月15日 19:30  AUTOSPORT web

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今季も熾烈な争いが展開されてきたスーパーGT。GT500はPETRONAS TOM'S RC Fのジェームス・ロシターが一歩リード。
いよいよ11月15日~16日にツインリンクもてぎで開催されるスーパーGT第8戦。激闘が続いた2014年シーズンも大詰めを迎え、気になるのは今季のチャンピオン争い。いったい誰が何位でフィニッシュすれば王座獲得となるのだろうか? 最終戦に向け、ドライバーズランキングに絞って状況をまとめてみた。

 GT500クラスでは、第6戦鈴鹿、第7戦タイと連勝をPETRONAS TOM'S RC Fが連勝を飾り、ジェームス・ロシターが選手権を一歩リードしている状況。チャンピオンの可能性を残すのはKeePer TOM'S RC Fの伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組(64点)、MOTUL AUTECH GT-Rの松田次生/ロニー・クインタレッリ組(61点)、カルソニックIMPUL GT-Rの安田裕信/ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ組(60点)、PETRONAS TOM'S RC Fの中嶋一貴(59点)、ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GTの山本尚貴(53点)となっている。

 その中で、中嶋一貴はロシターと組んで最終戦を戦うことが確実のため、チャンピオンの可能性は実質はなし。PETRONAS TOM'S RC Fは優勝すれば、他の陣営の順位に関係なくロシターにとって初のスーパーGTチャンピオンが決まる。一方、伊藤/カルダレッリ組は7位以上が絶対条件。松田/クインタレッリ組、安田/オリベイラ組は4位以上、山本は2位以上が条件となるが、いずれも他の順位により変動する。

 ロシターにとって強みと言えるのは、今季2勝を挙げていることだ。もしPETRONAS TOM'S RC Fが最終戦で無得点となり、他陣営が今のロシターと同じ67ポイントに到達しても、勝利数の差でロシターがチャンピオンとなる。オーバーテイクが他サーキットに比べ難しいと言える最終戦もてぎでは、予選から少しでも前につけようとする激しい戦いが展開されることになりそうだ。

 GT300クラスは、今季開幕2連勝を挙げ第5戦以降も上位フィニッシュを繰り返し、ポイントを稼いできたグッドスマイル 初音ミク Z4の谷口信輝/片岡龍也組が9ポイントをつけ選手権をリード。GAINER DIXCEL SLSの平中克幸/ビヨン・ビルドハイム組、Studie BMW Z4の荒聖治/ヨルグ・ミューラー組が58ポイントで並んでいる。

 グッドスマイル 初音ミク Z4のふたりにとっては、3位以上を獲得すれば勝利数でチャンピオンが決定する。一方、他のふた組にとっては、3位以上が絶対条件。優勝を飾ってもグッドスマイル 初音ミク Z4が3位に入れば、チャンピオンは谷口/片岡のものとなる。

 最終戦もてぎは、3台の中ではマシンの特性としてはメルセデスベンツSLS AMG GT3が優位とされているが、今季のBMW Z4 GT3の決勝での強さは特筆すべきもの。こちらもJAF-GTの強豪チーム等とあわせ、予選から熾烈な戦いが展開されることになるだろう。