掃除をサボるとたちまち汚れてしまう家の中。ピカピカの部屋を夢みて、ドラッグストアに駆け込みお掃除グッズをまとめ買いしても、きちんと使いこなせていないような…。
「食器洗い洗剤をはじめクレンザー、洗濯用の洗剤、台所用と洗濯用の漂白剤。そして窓ふき用、床用の洗剤、カビとり剤など、家の中を見回してみると、驚くほどの洗剤の数。さらに、モップやブラシ、新素材の掃除クロスなど掃除道具もたくさん。こんな状況に心当たりはありませんか?」
そう問いかけるのは、シンプル生活を提唱している金子由紀子さん。掃除が行き届いていない家に限って洗剤の数や掃除グッズが多いのだとか!?
「ピカピカの部屋を保つためにいちばん大切なのは“やる気”。たくさんの洗剤や道具があっても、使わなければ宝の持ち腐れです」(同)
とはいっても、家に帰ると料理や洗濯など、優先順位の高い家事がたくさんあり、掃除の“やる気”まで回らない場合はどうしたらいいの?
「やる気を出すためには自分の記憶の中にある、心地よさや美しさへの想像力を働かすことが大切。例えば “センスのいいインテリアショップ”“美意識の高い友人の部屋”などを思い出してみましょう。整った空間を思い出すことで、自分の家で再現することも容易になるはず。自然にモノは片付き、掃除もマメにできるようになります」(同)
さらに、これ以上、掃除グッズを増やさないことも大事なポイントなのだそう。
「たくさんの洗剤や道具を集めなくても、たいていの掃除は液体せっけん、粉せっけん、重曹、クエン酸、家にあるものなどで済ますことができます。次を参考にしてみてください」(同)
<エコ掃除術>
・浴槽 洗剤の要らない浴槽用スポンジを使う
・トイレ 液体せっけんとトイレ用のスポンジで磨く
・窓 熱いお湯でぬらし、しぼった雑巾で拭く
・台所の壁の油汚れ 水に溶かした重曹をスポンジや布につけて磨く
・フローリング 米のとぎ汁で雑巾をぬらし、固くしぼり拭く
雑巾は市販のものを買わなくても、着古したTシャツなどを切って使えば◎。窓のサンの汚れは、竹串に巻きつけた古布で十分きれいになるのだとか。
きれいな空間を想像して必要最小限のモノを賢く使うだけで、ピカピカになる家の中。すぐに実践してみよう!
金子由紀子1965生まれ。子供の頃より「シンプル」「ミニマム」に関心を抱く。学生時代より10年間の一人暮らし賃貸住まい時代に、少ないモノで楽しく暮らすノウハウを模索。出版社にて書籍編集に携わったのちフリーランスに。結婚後二児を得て、新たなシンプルライフの構築にいそしむ日々。総合情報サイトAll About「シンプルライフ」ガイドとしても活躍中。著書は『自分で育てるシンプルライフ』(家の光協会)ほか多数。『暮らしが片づくと、夢までかなう!! シンプル生活手帳2015』(河出書房新社)も好評発売中!【オズモール】