ウイリアムズF1チームは、ロシアGPにおけるバルテッリ・ボッタスとニコ・ロズベルグの2位争いで、メルセデスのタイヤをマネージメントする能力が勝敗の要因になったことを認めた。
スタート直後の2コーナーでフラットスポットを作ってしまったロズベルグは、1周目の終わりにピットインしてタイヤを交換すると、その後の52周をミディアムタイヤ1セットで走り抜き、見事2位を獲得した。
このレースでウイリアムズは、ロズベルグがレースディスタンスの半分を過ぎた31周目にボッタスをオーバーテイクした後も、レース終盤に再び反撃することができるとボッタスに伝えていた。
ウイリアムズのヘッド・オブ・ビークルパフォーマンス、ロブ・スメドレーは、彼らの戦略でロズベルグがレースを最後まで走りきれるとは思っていなかったと認めている。
「それには最終的に非常に驚いた」とスメドレー。
「我々は、1セットのタイヤでレースの最後までいける可能性はあると思っていたが、終盤はペースが鈍ると踏んでいた」
「だがバルテッリが何度か速いラップを入れていたにもかかわらず、ニコは25周も古いタイヤで彼と同等だったんだ」
「予選では、バルテッリが完璧にラップをまとめていれば、彼は2番手かポールポジションにかなり近づいていた」
「それでもレースでは、我々よりはるかに長いスティントがあったにもかかわらず、彼らは根本的にそれをてなずけ、タイヤをマネージすることができたんだ」
ボッタスもレース後のコメントで、「メルセデスと優勝争いをするつもりでレースに臨んだが、彼らのレースペースには驚かされた」と述べている。